映画「イニシエーション・ラブ」あらすじネタバレ結末と感想

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イニシエーション・ラブの紹介:堤幸彦監督、松田翔太、前田敦子出演、乾くるみの売り上げ130万部を超え、ラストのどんでん返しが評判を呼んだ同名ベストセラー小説を映画化。大学生・鈴木は、合コンで歯科助手のマユと出会う…。

イニシエーション・ラブ あらすじ

イニシエーション・ラブ 映画

映画「イニシエーション・ラブ」のあらすじです。

「TRICK」シリーズの堤幸彦監督、「ライアーゲーム」シリーズの松田翔太、「さよなら歌舞伎町」の前田敦子出演、乾くるみの売り上げ130万部を超え、ラストのどんでん返しが評判を呼んだ同名ベストセラー小説を映画化。

物語は「Side-A」、「Side-B」が並行しながら進んでいきます。

「Side-A」。バブル全盛期、1980年代後半の静岡。就職活動中の大学生・鈴木(松田翔太)は、友人に誘われ、合コンに参加します。そこで歯科助手のマユ(前田敦子)と運命的な出会いを果たします。

鈴木とマユのぎこちなさの残る恋愛が始まっていきます。奥手で恋愛経験のない鈴木でしたが、マユと付き合ったことで、流行りのヘアスタイルにお洒落な洋服と自分を磨き、変わっていきます。

「Side-B」。鈴木は東京本社勤務となり、静岡にマユを置いて、上京することとなります。鈴木は週末ごとに東京と静岡を行き来し、遠距離恋愛を続けます。

しかし、優秀で魅力的な同僚の美弥子(木村文乃)と出会ったことで、鈴木の心は揺れ、マユとの関係が崩壊していきます。

そしてラスト5分、甘いラブストーリーだと思っていたものが覆り、原作とは異なるエンディングを迎えます。

イニシエーション・ラブ 作品概要

映画「イニシエーション・ラブ」の概要をネタバレなしで説明します。

本作の原作は、2004年に刊行された乾くるみの『イニシエーション・ラブ』です。恋愛小説の形式をとっていますが、ミステリーの要素が強く、日本推理作家協会賞にノミネートされたほか、原書房が刊行した2005年版本格ミステリベスト10の第6位にランクインしました。

2007年には文庫版が出版され、その後も売れ続けていましたが、2014年3月、テレビバラエティー「しゃべくり007」で有田哲平が「最高傑作のミステリー」として紹介すると反共が大きく、放送後、1か月で21万部の増刷をみました。

2015年1月現在では、売上130万部を超えています。

原作者の乾くるみは、1963年静岡県静岡市生まれの男性の小説家です。静岡大学理学部数学科卒業後、1998年に『Jの神話』でメフィスト賞を受賞し作家デビューしました。

『イニシエーション・ラブ』はタロットをモチーフにしたシリーズの一つです。それぞれの作品は独立したものですが、「天童太郎」という人物が共通して登場します。「太郎」はタロットの英語の発音から来ているとされます。

シリーズ第1作の1999年『塔の断章』はタロットカードの16番・塔、第2作『イニシエーション・ラブ』は6番・恋人をモチーフにしています。

イニシエーション・ラブ ネタバレ結末

映画「イニシエーション・ラブ」の結末ラストの予想です。※ネタバレ含む

原作はいわゆる叙述トリックと呼ばれる手法をとっており、最後の二行ですべてがひっくり返ります。そのカギは、「Side-A」と「Side-B」の鈴木が別人であったということです。

すなわち、マユのほうが先に二股をかけていたわけで、読者はマユの計算高さに驚くことになります。

「Side-A」は鈴木夕樹、「Side-B」は鈴木辰也でした。マユは二人を呼び間違わないように、夕樹を「タキ」と読めるとして、両者を「たっくん」と呼びました。

マユが先に付き合ったのは辰也のほうであり、マユはいろいろな経験をしていました。「イニシエーション・ラブ」(通過儀礼的な恋愛)とは夕樹とマユの付き合いではなく、実はマユと辰也の付き合いを指します。

イニシエーション・ラブ 感想

映画「イニシエーション・ラブ」の感想です。

本作は大ベストセラーの映画化ですので、みなが注目する作品でしょう。特に原作ファンは気になるところでしょう。

見どころは、原作の叙述トリックを映画でどのように表現するかという点です。本作でもラストに何らかのどんでん返しがあると思いますが、いったいどうなるでしょうか。まさか鈴木の顔を映さないというわけにもいかないと思いますが…。

キャストで注目は、マユ役の前田敦子でしょう。まさにピッタリな役どころです。

1991年千葉県市川市生まれの前田敦子は、2005年、AKBのオープニングメンバーとして参加して以来、2012年8月の卒業まで、AKBのセンターとしてアイドル界をリードしてきました。その前田敦子がマユ役を演じればこそ、役が一層引き立つものと思われます。

映画デビューは2007年「あしたの私のつくり方」で、2011年、「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」、2012年「苦役列車」、2013年「もらとりあむタマ子」と女優として着実に経験を積んできて、評価を上げています。

かつてのAKBのトップは、映画女優としても一級の素質を備えており、今後の活躍がますます楽しみです。