「TOKYO TRIBE」あらすじと感想 ※ネタバレなし

累計250万部を超える、90年代のストリートカルチャーを代表するコミックを、園子音監督が実写映画化。全編ラップミュージックに覆い尽くされた、バトル・ラップ・ミュージカルです。

SHORT PEACEの画像

あらすじ

TOKYO TRIBE」のあらすじです。

近未来のトーキョー。数種類の『トライブ(族)』があり、そこに属する若者たちは各自が住むエリアを暴力で支配し、お互いの縄張りを守るために、他所から入って来たものには容赦なく攻撃の手を向けていました。

トライブのひとつ『ブクロWU―RONG』は、裏で操る悪の帝王ブッバとその息子ンコイ、そしてヘッドで日本刀と2丁拳銃を使うメラが、政治家も丸め込んで町を牛耳っており、さらに勢力を拡大しようとしていました。

そんな中、メラは敵対するトライブ『ムサシノSARU』のメンバー・キムをおびき出し、罠を仕掛けます。
キムを助けるため、『ムサシノSARU』のヘッドのテラ、金属バットを武器とするカイ、カイの親友ハシームは、危険を承知でブクロに乗り込んで行きます。
しかし、彼らが乗込んだ先には、キムと共に謎の女スンミが囚われていたのでした。

やがて、メラとカイを中心とした抗争の中で、テラは命を落とし、巌率いる銃器と装甲車で武装したミリタリー系トライブ『シンヂュクHANDS』や、ブッバ達をも巻き込んでいきます。
トーキョー中に拡大していく、想像を絶する一大バトルは一体どうなっていくのでしょうか?

作品概要

「TOKYO TRIBE」の概要をネタバレなしで説明します。

原作は、井上三太著の伝説的コミック「TOKYO TRIBE2」で、全12巻発行されているコミックスは累計250万部を超えています。

原作コミックにはヒップホップやR&Bなどの音楽関係の小ネタが使われており、今回の映画化の際にも全編にラップが敷き詰められており、『世界初のバトル・ラップ・ミュージカル』と銘打っています。

キャストは、主人公の1人・メラ役には、NHK朝ドラ「花子とアン」のヒロインの夫役で人気急上昇中の鈴木亮平が起用されています。
鈴木亮平は、2013年に公開された「HK/変態仮面」でも見せた肉体美が魅力ですが、今作でもTバック姿でのバトルシーンが見どころの1つとなっています。この筋肉を維持するために、日々の筋トレに加え、1日5食で撮影に挑んだそうです。

また、業界初の試みである「YOU TUBE公開オーディション」も行われており、一般オーデションから、札幌を拠点として活動しているラッパーYOUNG DAISがもう1人の主人公・カイ役に抜擢されており、その他にも数々のラッパーが起用されています。

新人発掘には定評がある園子音監督ですが、スンミ役の清野菜名は身体能力を生かした特技のアクションを見せており、ミニスカートでの回し蹴りシーンなどもあるそうです。

予告編動画

感想

「TOKYO TRIBE」の感想です。

この作品は、『世界初のバトル・ラップ・ミュージカル』と銘打たれており、セリフはほぼ全てラップで表現されているそうです。
それを前提としてキャスト選考が行われたと思いますが、主人公の1人であるカイ役のYOUNG DAISをはじめとして、第1線で活躍しているいろいろなラッパーの方々が起用されています。これは面白い試みだと思いますし、このようなラップ・ミュージカルという表現方法は、予告編で見たところ、この作品の独特の世界観にマッチしているのではないかと思います。

もう1人の主人公・鈴木亮平をはじめとしたその他のキャストは、竹内力、窪塚洋介、佐藤隆太、中川翔子、叶美香、でんでん、大東駿介、染谷将太と個性的な面々をそろえており、見応えがありそうです。

主題歌『HOPE―TOKYO TRIBE ANTHEM』は、AIをメインボーカルに、この作品に出演しているYOUNG DAIS、SIMON、Y’Sといったラッパー達も参加しており豪華な作品に仕上がっていると思います。

また、この作品はトロント国際映画祭に正式出品される事が決まっており、もともと国際的な評価の高い園子音監督の作品でもあり、どのような評価を受けるのか楽しみです。

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