梶原から東京の出版社で一緒に働こうと誘われたはなは、一度甲府へと戻るが、今度は出版されたばかりの『たんぽぽの目』を持って梶原がやってきて、家族へ一言。「はなさんをください!」色んな展開が目白押しのドタバタな回です。
ネタバレ
花子とアン 61話 は、なんとも意外な展開でした。ここからネタバレになります。はなは、梶原から新しく設立する東京の出版社で一緒に働こうとはなに持ち掛けます。しかし、はなは家族のことが気掛かりで返事をしないまま、甲府へ戻ります。
それから月日が経ち、晩秋の頃、甲府へ思い掛けない人がやってきます。梶原です。梶原は新刊の「たんぽぽの目」をはなに渡し、家族へお願いがある、と一呼吸置き「はなさんをください!」と申し出ます。プ、プロポーズ?いえいえ、再度はなを新しい出版社に誘っているのです。びっくりしましたよね。そんな梶原の熱意をはなはふじや周造を置いて甲府を離れられない、と断ってしまいます。
はなが誘いを断ったのには驚きです。小説家を目指すには魅力的な話だったはずですが、家族を大事に想っているんですね。ですが、家族のために夢を諦めることは、家族にとってあまり喜ばしいことではないような気がしますが…。
それから、梶原が甲府のはなの家を去るときにおもむろに「山梨から見る富士山も綺麗だなー」と呟きます。
それを聞いた周造は「山梨の富士山が表。静岡が裏。」とこわーい表情で梶原に伝えます。
今までほとんど「そうさなぁ」しか言わない周造のこだわりが見えた瞬間。実は周造は富士山にうるさいそう。
ところで、本当に富士山には表裏あるのでしょうか?
どうやら富士山は静岡・山梨両県の県境になっていて南北にほぼ真っ二つになっているそう。
そのため山梨vs静岡で富士山を語られることが多いです。地元の方が両県をライバル視する要因にもなっていますね。
今回は周造は”山梨が表、静岡が裏”と言っていますが、静岡の方は”静岡が表、山梨が裏”と思っていらっしゃるそうで、どちらが表裏とは決まっていないようです。
やはり自分の生まれた地から見る富士山が一番ですよね。どちらが表でも裏でも富士山が綺麗なことにはかわりませんね。周造、静岡から見る富士山も綺麗だよ。
それはさて置き、その夜「たんぽぽの目」が本になったことを伝えるべくはなは腹心の友、蓮子に手紙を書きます。蓮子ははなからの9年ぶりの手紙に大喜び。さらにはなの本が出版されたことを知り、「ついにやったわね」と目を潤ませます。
その晩、蓮子は義理の娘の冬子を修和女学院へ入学させる意を夫・伝助に伝えます。伝助はお見合いをさせるべきだと反論しますが、入学の手続きを勧めます、と断固として意思を突き通す蓮子でありました。
そんなある日、はなは朝市に「大事な話がある」と言われ、放課後教会の図書館で待ち合わせをすることに…。放課後…はなは全く思い当たる話がなくきょとんとしているが、朝市は緊張から強張った表情をしている。
「はな…ずっと前から…」想いを伝えようとしたその時、朝市の母リンがそこに飛び込んできます。
リンに連れられてはなは自宅に戻ると、そこにはふじと父の浮気相手がにらみ合っていたのでした…。
ついにきました!朝市の告白。それなのに、あともう少しのところで、邪魔をされてしまいました。あーもどかしいですね!それにしても、浮気相手は一体何をしにふじの元へやってきたのでしょう?なんだか安東家がまたかき乱されてしまいそうです…明日も目が離せません。