パーフェクト・プランの紹介:ジェームズ・フランコ、ケイト・ハドソン主演、オマール・シー、トム・ウィルキンソンら実力派出演のクライムサスペンス。麻薬取り引きに関わる大金に手を出した平凡な夫婦が、裏社会の陰謀に巻き込まれていく…。
パーフェクト・プラン あらすじ
映画「パーフェクト・プラン」のあらすじです。
ジェームズ・フランコ、ケイト・ハドソン主演、オマール・シー、トム・ウィルキンソンら実力派出演、麻薬取り引きに関わる大金に手を出した平凡な夫婦が、裏社会の陰謀に巻き込まれていく姿を描いたクライムサスペンス。
ロンドン郊外。トムとアナは再起を誓い、シカゴからロンドンに移住してきます。ふたりには叶えたい夢がありました。
それは、祖母から相続した屋敷を改築して子供とともに幸せに暮らすことでした。そんな平凡な夢を叶えるため、ふたりは慎ましやかな暮らしを送っていました。
そんなある日、ある麻薬密売に絡む事件が起きます。ジャック・ウィコフスキー率いる麻薬密売組織が、取引のためロンドンを訪れたフレンチマフィアのカーンを襲撃し、金と麻薬を強奪します。しかし、組織の一人が裏切り、金と麻薬を持ち出し、行方がわからなくなってしまいます。
一方、トムとアナの元には、ひとつの通知が届きます。それは退去勧告でした。政府の金融引き締め政策と外国人労働者取締り強化によって、ふたりは経済的に困窮していました。屋敷の改築作業は進まず、アナの不妊治療の治療費も払えません。
強制退去までに残された期限は2週間でした。そんな絶望的な状況のなかで、階下の住人が3500万という大金を残して急死したのです。誘惑に負けてふたりはその金に手を出してしまいます…。
パーフェクト・プラン ネタバレなし作品概要
映画「パーフェクト・プラン」の概要をネタバレなしで説明します。
本作の監督は、1959年生まれ、デンマーク出身のヘンリク・ルーベン・ゲンツです。グラフィックデザインを学び、当初は画家を志しましたが、夢破れ、ビデオの仕事に関わった際、映画業界に入ることを勧められます。
31歳でラース・フォン・トリアー監督などを輩出したデンマーク国立映画学校に入学します。短編映画からキャリアをスタートさせ、共同監督の1999年「Theis and Nico」はアカデミー短編映画賞にノミネートされ、高い評価を得ました。
2003年には児童文学を基にした「Someone like Hodder」、2005年にはラブコメディの「Chinaman」を手掛けました。
うつ病となって小都市へ引っ越したコペンハーゲンの警察官を描いたスリラー作品である2008年の「Terribly Happy」では、チェコのカルロヴィ・ヴァリ国際映画祭グランプリを受賞するなど評判となりました。
スリラー・アクションが得意な監督であり、それが本作の監督起用となったものと思われます。ゲンツ監督にとっては、ハリウッドデビューとなります。
原作は、アメリカ人作家マーカス・セイキーの2009年刊行の「Good People」です。シカゴの労働者の世界を舞台にした犯罪小説を発表しており、処女作「The Blade Itself」、第2作「Good People」、第3作「At the City’s Edge」はすべて映画の版権が獲得されている人気作家です。
予告編動画
パーフェクト・プラン 感想
映画「パーフェクト・プラン」の感想です。
本作のポイントの一つは、ふつうの夫婦が主人公であることです。であるがゆえに、観ている者に、自分だったらどうするか、使っても誰にもわからない3500万に手をつけるか、感情移入させます。
特に主人公夫婦のようなローンを抱えていたり、不妊治療を受けている30、40代の人にとっては、リアリティをもって身に迫ってくるでしょう。
もう一つのポイントは、主人公夫婦、刑事、フレンチ・マフィア、フレンチ・マフィアから金を奪った者という四つ巴で展開する壮絶な争奪戦となっていることです。
本作の脚本を担当するのは、シドニー・ルメット監督の濃厚なサスペンス作品「その土曜日、7時58分」の脚本で名声を高めた、ケリー・マスターソンです。本作の四つ巴の展開がどのようなスリリングな構成となっているか、非常に楽しみです。
キャストで注目されるのは、2011年「最強のふたり」で東京国際映画祭最優秀男優賞、フランスのアカデミー賞にあたるセザール賞主演男優賞を受賞した、オマール・シーです。
本作ではフレンチ・マフィアを演じ、初の悪役挑戦となります。彼はコメディアンですが、コメディアンが演じるシリアスな役は非常にいい味を出すことが多く、彼の演技が非常に楽しみです。