そこのみにて光り輝くの儚く切ない狂おしいほどの世界観が主題歌の静かで切ない感じと相まっていてよく仕上がっています。映像と音楽の美しさ、胸が締め付けられるほどの世界に嫉妬してしまう気持ちになります。
主題歌
そこのみにて光り輝くは綾野剛さん演じる愛を捨てた男と池脇千鶴さん演じる愛を諦めた女のお話ですが、この主演二人と愛を諦めた女の弟役・菅田将暉など素晴らしい役者達が素晴らしい演技をしている映画です。
この役者達で良かった、この役者達でないとできない物語になっていると思います。
この作品は、激しい日常、切なさ、どうしようもない狂おしい気持ちなど、切なくて痛くも一生懸命生きていく物語です。物語的には激しい感じですが、主題歌は静かな曲調になっているのがこの映画の良さをあらわしています。
この曲こそが、そこのみにて光り輝く全体をうまく表現していると思います。予告だけを見ていても、苦しくて切ない気持ちになります。
人が生きていく上で、諦めたり、捨てたりしなければいけないこともあるかもしれない。それでも人と出会い、「もう一度生きていく」、「生きていきたい」という衝動に駆られる思いになるのは、本当はこうした主題歌の様に、静かでありながら劇的な曲がぴったりなんだと思います。
歌詞なんて必要なく曲調だけで、全てを表現する主題歌となっております。この主題歌を聞くたびに、そこのみにて光り輝く映画を思い出し、ヒリヒリとした気持ちになるでしょう。
決して派手ではない主題歌ですが、映画のイメージに合ったの曲になっていると思います。愛を知らない、愛を知りたい、愛を知りすぎている、全ての人達にこの素晴らしいそこのみにて光り輝くを観て、聴いて欲しいです。