「アバウト・タイム 愛おしい時間について」あらすじと感想(ネタバレなし)

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タイムトラベル能力を持つ青年が、想いを寄せる女性と恋人になるためにタイムトラベルを繰り返すうちに、人生で大切なことに気付いていくヒューマンコメディー。リチャード・カーティス監督最後の作品です。

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あらすじ

アバウト・タイム 愛おしい時間について」のあらすじです。

イギリス南西部の海辺の街コーンウォールに住む青年ティムと両親と妹、伯父の5人家族は、どんな天気でも海辺でピクニックを、そして週末には映画の野外上映を楽しむ、少し風変わりですが仲の良い家族でした。

自分に自信の無いティムは、年頃になっても恋人が出来ずにいたのですが、21歳の誕生日を迎えた日、父親から一家に生まれた男たちにはタイムトラベル能力があることを知らされます。
驚きながらも、ティムは、恋人を作るためにタイムトラベルを繰り返す様になります。

弁護士を目指してロンドンに移り住んだティムは、チャーミングな女の子メアリーと出会い、恋に堕ちるのですが、タイムトラベルが引き起こした不運によって、なんと2人の出会い自体がなかったことになってしまいます。
タイムトラベルを繰り返しながら、なんとかメアリーの愛を得ることに成功し、その後もタイムトラベルを続けて人とは違う人生を送るティムでしたが、重大なことに気が付く様になります。
それは、どんな家族にも起こる不幸は波風は、あらゆる能力を使っても避けられないということでした。

そして、ティムは人生最大の選択を迫られることとなるのですが―。

作品概要

「アバウト・タイム 愛おしい時間について」の概要をネタバレなしで説明します。

主人公ティム役のドーナル・グリーソンは、アイルランド出身の俳優で、父親はやはり俳優のブレンダン・グリーソンです。
ドーナルは「ハリー・ポッター」シリーズに、ロン・ウィーズリーの兄ビル・ウィーズリー役で出演しています。
「スターウォーズ エピソード7」の主要キャストとしての出演も決まっており、これも話題となりました。

ヒロイン・メアリー役のレイチェル・マクアダムスは、「ミーン・ガールズ」「きみに読む物語」で注目を集めた女優です。
「シャーロック・ホームズ」「ミッドナイト・イン・パリ」などにも出演しており、いわゆる巨匠と呼ばれる監督たちの作品の数々に出演している実力派女優です。

リチャード・カーティス監督は、「Mr.ビーン」シリーズの制作に携わったことで名前が知られる様になりましたが、「ノッティングヒルの恋人」「ブリジット・ジョーンズの日記」などの脚本を手掛けており、ロマンティックコメディを得意としています。
監督としては「ラブ・アクチュアリー」「パイレーツ・ロック」を手掛けていますが、残念なことに、この作品で監督業を引退することになっているそうです。

予告編動画

感想

「アバウト・タイム 愛おしい時間について」の感想です。

この作品は、リチャード・カーティスが監督を手掛けている、タイムトラベルを軸にしたSF映画で、主人公と恋人との恋愛ドラマだけでなく、家族関係に関わる時間にも着眼して、タイムトラベルを描いているそうです。

はじめはリチャード・カーティス監督がSFを手掛けると聞いてかなり意外に思いましたが、主人公がタイムトラベルを繰り返しながら幸せを追い求め、また恋人と出会い、作った家族に起きる様々な出来事を乗り越えていく過程を描いているというストーリーを見て、この監督らしい心温まるヒューマンドラマになっているのではないかと思いました。

この監督が脚本を手掛けた「フォー・ウェディング」「ノッティングヒルの恋人」「ブリジット・ジョーンズの日記」などの作品は、ちょっとイケていない人を主人公にしたラブコメディですが、ラブストーリーの部分だけでなく、人間ドラマとしてもしっかり描かれており、見ていて心温まる印象の作品が多くて好きでした。

この作品で監督業を引退することになっていると聞き、とても残念に思いますが、カーティス監督の集大成とも言える作品となっているこの映画を見るのが楽しみでもあります。

参考サイト

アバウト・タイム 愛おしい時間について(MIHOシネマ)