カンヌでグランプリを獲得した問題作。激しいシーンの連続にドキドキしっぱなし!吹き替え版はないが、その分緊張感に包まれた映画体験をすることが出来る映画「アデル、ブルーは熱い色」レビューです。
吹き替えについて
アデル、ブルーは熱い色という映画が近々公開されます。カンヌ国際映画祭でグランプリを獲得した、国際的に高く評価された映画です。
残念ながら日本語吹き替えは存在しない映画なのですが、字幕に慣れていない方でも十分に楽しむことが出来る映画だそうです。
試写会に行ってきたのですが、激しいシーンが多くてびっくりしました。アメリカでは激しい性描写が問題視され、17歳以下鑑賞禁止処分が下されたようです。
日本では過激なシーンをカットしたり編集して上映される予定です。俳優たちの迫真の演技が「アデル、ブルーは熱い色」の最大の魅力だけに、ちょっと残念ですね。
しかし、こうでもしなければ日本では公開されなかったかもしれないのです。日本の映画ビジネスはこのような映画を嫌いますからね。仕方がないことです。過激な内容の映画はヒットするかわからないので、吹き替え版も制作されません。
俳優の演技について触れておきましょう。公式トレイラーを見れば一目瞭然ですが、本当に体当たりの演技です。これが「体当たり」って奴だよなぁ~と思ってしまいました。
ゴーストライター一切なし!生身の俳優による過激なシーンが連発するわけですが、ただ激しいというだけではカンヌでグランプリを取ることはできません。
この映画、面白いんです。日本では18歳以下鑑賞禁止処分になりますが、若い人にこそ見てもらいたい!これが人間だよ、こんなもんだよ!自意識なんて捨てちまえ!
というメッセージにあふれた傑作です。「アデル、ブルーは熱い色」、吹き替え版はありません!吹き替えではなく、字幕だからそこの生の緊張感が劇場を包み込んでいました。