「ベイマックス」あらすじと感想(ネタバレなし)

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「アナと雪の女王」に続くディズニー・アニメーションの最新作「ベイマックス」は、人の心とカラダを守る優しいロボットが主人公です。日本文化が色濃く織り込まれた世界観も見どころです。

ベイマックス

あらすじ

ベイマックス」のあらすじです。

タダシとヒロの兄弟は、幼い頃に両親を亡くしてしまい、2人で暮らしていました。
ある日、謎の事故により、唯一の家族である最愛の兄タダシを失ってしまった14歳の天才少年ヒロは、深く心を閉ざしてしまいます。

そんなヒロの前に突然現れたのは、空気で膨らんだ白くて大きな体を持つロボット、ベイマックスでした。
ベイマックスは、人々の心と体を守るために、亡きタダシが開発したケア・ロボットだったのです。

『どのくらい痛いですか?』
『泣きたいときは、泣いていいのですよ』
傷ついた人を癒すために作られたロボット・ベイマックスとの出会いにより、大き過ぎる心の傷を負っていたヒロも、少しずつ元気を取り戻していくのでした。

兄の死に疑問を持っているヒロは、その原因となった事故の手がかりを追い始めます。
しかし、そんなヒロが何者かに襲われてしまうのです。かろうじて難を逃れたヒロは、世界の脅威となる巨大な悪の存在に気が付いてしまいます。兄のために、その巨悪と戦う決意をするヒロでしたが、彼の味方は体が大きいだけの優し過ぎるケア・ロボットしかいないのでした。
しかし、ベイマックスには、タダシが託した『本当の使命』と、もう1つの姿があったのです―。

作品概要

「ベイマックス」の概要をネタバレなしで説明します。

ディズニーの最新アニメ作品となるこの「ベイマックス」は、製作総指揮を務めるジョン・ラセターがジブリ作品をはじめとする日本のアニメーション作品や日本文化に深い愛情を抱いており、この作品のキャラクター描写や物語作りにも日本の文化が上手く取り入れられています。
舞台となる『サンフランソウキョウ』という架空の街は、アメリカのサンフランシスコと日本の東京を融合させたような街になっています。
このデザインには、「アナと雪の女王」でアニマティックとレイアウトを担当した日本人アーティスト・マット鈴木氏をはじめとした日本人スタッフ30人が参加しているそうです。

また、ベイマックスのデザインにも、日本の影響が感じられます。
例えばその丸い顔は、『日本の鈴』から発想されたデザインで、よく見ると確かに鈴の形をしています。

他にも、戦わない愛らしいロボットという設定や、ロボットが主人公を元気づける存在である点、主人公がロボットを託される部分など、日本のアニメーション作品に見られるような設定がいくつか見受けられます。

日本版の声優キャストとして、タダシとヒロの兄弟を見守る母親代わりの存在である2人の叔母・キャス役に菅野美穂がキャスティングされました。
また、ヒロの兄・タダシ役には、小泉孝太郎がキャスティングされています。

予告編動画

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感想

「ベイマックス」の感想です。

製作総指揮のジョン・ラセターをはじめとしたスタッフが、日本のアニメーションと文化に愛情を持っており、それらにインスパイアされた作品を製作するというのが、この作品の大きな見どころのひとつだと思います。

予告などで見たサンフランシスコと東京を融合させたような街・サンフランソウキョウは、街中の看板に日本語が使われていたり、建物のデザインや町並みなどが日本風だったり、少し「ブレードランナー」を思い出させるように感じます。
この街のイメージは、『いい加減な日本テイストを持ち込みたくない』というドン・ホール監督の意向で、ディズニースタジオで働く30人の日本人スタッフによって創り出されたということです。

タダシとヒロの兄弟も、名前から日系人と思われ、どちらもロボットやIT技術に造詣の深い天才少年という設定で、これも日本人のイメージだと感じられます。

人を守るために作られたロボットで、人を傷つけない様に風船のように丸く膨らむ柔らかいボディを持ち、その大きなお腹のために、ペンギンのようなヨチヨチ歩きのベイマックス。可愛らしく、暖かみのある造形のベイマックスが、作品中でどのように動きまわるのか、楽しみです。

参考サイト

ベイマックス(MIHOシネマ)