はっきり言って観ていて・・・疲れます!主人公の運命があまりにも辛すぎて可哀想になってしまうからです。でも、ただ可哀想という感情だけではなくて、女性って強いよなぁと思える場面がたくさんありました。恋人とみるには少し重すぎる映画ですが、是非一人で映画の世界に浸ってください。
感想
エヴァの告白という映画は、実にストーリーが重たいなぁという感想を抱きました。あらすじとしては、主人公は、マリオン・コティヤール演じるエヴァ、彼女は戦争の被害からわが身を守ろうと、病気がちの妹を連れてポーランドからアメリカへ移住しようと試みます。ですが病気がちの妹は、入国審査に引っかかって別の場所へ隔離しまいます。
映画エヴァの告白の主人公のエヴァも、同じく入国審査に引っかかってしまって、アメリカへの道が無くなろうとしたその時・・・ある一人の男性がエヴァを助けるのです。その男性こそ、のちのエヴァに良くも悪くも大きな影響を与える人物ブルーノです。ブルーノは、実はあまり良い人とは言えません。なぜなら、いけないことをしてお金を儲けるような人だったからです。
妹と引き離されてお金もない失意のどん底の彼女は、働いてコツコツとお金を溜めていきながら、彼女に思いを寄せているであろうマジシャンのオーランドに助けを求めます。しかし・・・それも叶わないのです。そこでエヴァの告白の主人公であるエヴァは、やがてある罪を犯してしまうのでした。
アメリカニューヨーク、自由の女神を仰ぎ見る移民局のシーンから始まるこのエヴァの告白という映画は、とても切なく、色々なことを考えさせられた作品だったなぁという感想です。私の知ってるアメリカは、映画エヴァの告白の中にはありませんでした。感想としては、夢や希望に満ち溢れたキラキラしたアメリカというよりは、貧困と人種差別に苦しむ人々の生活感であふれているような印象でした。
とにかくエヴァの告白という映画は、辛いことが次から次へと淡々と起こっていきます。「何か主人公のエヴァに良いことは起きないの?もう苦しめなくてもいいんじゃないの?」という感想を抱きながら、映画を観進めている自分がいました。
エヴァの告白は、重く暗い映画であるのは間違いないですが、途中で飽きることもなく、あっという間に時間が過ぎ去って行きました。それは、辛さの中にもエヴァの人間としての魅力が十分に発揮されているという感想を持つほどでした。
エヴァの告白は、ストーリーだけでなく映像技術も何とも昔風?ノスタルジックで、感想としては観ていて映画の中の時代に引き込まれてしまうような感覚なんです。楽しんでみる映画ではないかもしれません。面白い!っていう感想はなかなかできないかもしれません。
けど、観たらきっと何かを考えるでしょうし、今の自分の環境に感謝できると思います。エヴァの告白は、私たちに当たり前でない日々の暮らしの素晴らしさを示しているんだという感想を持ちました。
評価
・総合点
70点/100点
・オススメ度
★★★☆☆
・ストーリー
★★★☆☆
・キャスト
★★★★☆
・映像技術
★★★☆☆
・演出
★★☆☆☆
・設定
★★★☆☆
作品情報
タイトル | エヴァの告白 |
公開日 | 2014年2月14日 |
上映時間 | 118分 |
区分 | 洋画 |
ジャンル | ヒューマンドラマ |
監督 | ジェームズ・グレイ |
主演 | マリオン・コティヤール |