きっと、星のせいじゃない。の紹介:ベストセラーとなったジョン・グリーンの小説「さよならを待つふたりのために」を映画化。末期の甲状腺ガンを患うヘイゼルは、ガン患者の集会で、片脚を切断して骨肉腫を克服したガスと知り合う…。
きっと、星のせいじゃない。 あらすじ
映画「きっと、星のせいじゃない。」のあらすじです。
アメリカの作家ジョン・グリーンのベストセラー小説「さよならを待つふたりのために」を映画化。
ヘイゼルは末期の甲状腺ガンで、薬の効果によって深刻な状態を免れています。彼女は酸素ボンベなしには生活できず、学校へも通えず、友人もいません。
そんななか、両親に言われて嫌々ながら参加したガン患者の集会で、片脚を切断して骨肉腫を克服した、同じ10代のガスと知り合います。
ガスはヘイゼルを家に招き、ふたりは結ばれます。ふたりはお互いに好きな小説を紹介することとし、ヘイゼルはガスに「An Imperial Affliction」を勧めます。それはヘイゼルの体験に重なるようなガンに苦しむ少女を描いた小説でした。
小説の唐突な結末に不満を抱くガスは、作者と連絡手段を見つけ、ヘイゼルはアムステルダムに住む作者にメールで結末の解釈について尋ねてみました。すると作者は個人的に答えてもいいと返信してきました。ヘイゼルは母親にアムステルダムに行っていいか聞きましたが、反対されてしまいます。
落ち込むヘイゼルのもとに現れたのが、チャリティー団体の支援によって手に入れたアムステルダム行きのチケットを持ったガスでした…。
きっと、星のせいじゃない。 ネタバレなし作品概要
映画「きっと、星のせいじゃない。」の概要をネタバレなしで説明します。
本作の監督は、「Stuck in Love」で監督デビューした新鋭のジョシュ・ブーンです。デビュー作では、ある家族の様々な恋愛模様を描きました。笑いを入れつつ、心温まる人間関係を描くのが得意であると思われ、本作の監督に適任であると考えられます。
原作は2012年に出版されたジョン・グリーンの小説です。映画のタイトルと小説の原題は同じですが、2013年出版の日本語翻訳版では「さよならを待つふたりのために」というタイトルになっています。
ジョン・グリーンは小児科病棟で牧師として働いていた経験を活かし、原作を執筆しました。また彼には甲状腺がんのために16歳で亡くなった友人がおり、その影響も受けていました。彼は「本に出てくる病気を抱えた人間はあまりにも単純に描写されて人間味がなく、本当の人間像を描きたかった」と述べています。
本が出版されると、ニューヨークタイムズのベストセラー児童書部門で7週連続1位となったのをはじめ、様々なメディアのベストセラーリストに掲載され、世界各国でも翻訳版が出版されました。
2012年1月、出版と同時に20世紀フォックス傘下のFox2000年が映画化権を取得し、2013年8月に撮影が開始されました。
予告編動画
きっと、星のせいじゃない。 感想
映画「きっと、星のせいじゃない。」の感想です。
本作は北米ではすでに劇場公開されています。2014年6月、劇場公開されると、週末興行収入ランキング初登場1位を獲得しました。製作費1200万ドルの本作は、2014年11月現在で約3億400万ドルの興行収入を挙げています。
大作ではなく一見地味だけど、しっかり作られていて面白い作品、大作を食ってしまうダークホースのような作品が好きな方にはおすすめの映画です。
特に従来のお涙頂戴的な病気ものの作品に食傷気味な方にとっては、本作に新たな感動が得られるのではないでしょうか。
ヘイゼル役を務めるのは、「ファミリー・ツリー」、「The Spectacular Now」、「ダイバージェント」などの作品に出演したシャイリーン・ウッドリーです。
子役としてテレビで活躍し、2011年に「ファミリー・ツリー」で映画デビューしました。そのデビュー作で、ゴールデングローブ賞をはじめとする20以上もの映画賞を受賞・ノミネートされ、活躍が期待されている若手女優です。彼女のキャリアの点からも本作は注目の作品となるでしょう。
若さが溢れるなかにもどこか儚さを感じさせる彼女の外見は、ヘイゼル役にぴったりだと思われます。
参考サイト
きっと、星のせいじゃない。(MIHOシネマ)