くちびるに歌をの紹介:新垣結衣主演、三木孝浩監督で、アンジェラ・アキの名曲「手紙 ~拝啓 十五の君へ~」をモチーフにしたベストセラー小説を映画化。産休に入る同級生から音楽教師で代役を頼まれた柏木ユリは、数年ぶりに故郷に戻る…。
くちびるに歌を あらすじ
映画「くちびるに歌を」のあらすじです。
アンジェラ・アキの名曲「手紙 ~拝啓 十五の君へ~」をモチーフにした中田永一の同名ベストセラー小説を、新垣結衣主演で映画化。
長崎県五島列島・中五島中学校。柏木ユリは、音楽教師で産休に入る同級生のハルコから代役を頼まれ、数年ぶりに故郷に戻ってきます。
生徒たちは美人のユリが東京でピアニストとして活躍していたと噂して興奮しますが、ユリは冷たい態度をとり、頑なにピアノを弾こうともしません。
嫌々ながら合唱部の顧問となったユリは、女子部員だけだった合唱部に男子を入部させ、混成での全国コンクールへの出場を決め、部は大混乱に陥ってしまいます。
ユリは全国コンクールの課題曲「手紙~拝啓十五の君へ~」の練習のため、部員たちに「15年後の自分」への手紙を書くという宿題を出します。
宿題には生徒たちの15歳の様々な葛藤が綴られていました。ユリは生徒たちが誰にも言えない様々な悩みを抱え、みんなが合唱に救いを求めていたことを知ります。
ユリは生徒たちに真摯に向き合い、悲しい過去から弾けなくなっていたピアノにも向きあうようになります。
しかし、待ちに待ったコンクール当日、ある事件が起こります…。
くちびるに歌を ネタバレなし作品概要
映画「くちびるに歌を」の概要をネタバレなしで説明します。
本作の監督は、「ソラニン」、「ホットロード」、「アオハライド」などの作品を監督し、近年、話題作が続いている新鋭の三木孝浩です。
彼は大学卒業後、ソニー・ミュージックに入社し、多くのミュージック・ビデオを手掛けました。YUI、FUNKY MONKEY BABYS、いきものがかりなどと仕事をしています。
2006年に独立し、ショートムービーやドラマ、CMを手掛け、2010年、長編映画デビュー作である「ソラニン」が大ヒットしました。
本作も「ソラニン」同様、音楽映画に該当し、ミュージック・ビデオを手掛けてきた三木監督は、適任の監督と言えるでしょう。
原作を手掛けた中田永一は、「GOTH リストカット事件」などで有名なミステリ作家乙一の別名義です。乙一は、残酷で壮絶なものから繊細で切ないものまで多彩な作品を発表しています。
乙一の作品は映画化や漫画化などメディア展開されたものは多数あります。映画化されたものとしては本作で10本目にあたります。
「くちびるに歌を」は2011年に出版され、2012年に小学館児童出版文化賞を受賞しました。2013年にはモリタイシの作画で漫画化されています。
予告編動画
くちびるに歌を 感想
映画「くちびるに歌を」の感想です。
やはり注目は、主演の新垣結衣です。彼女は女子小中学生向けファッション雑誌のモデルとしてキャリアをスタートさせ、江崎グリコのポッキーのCMで大ブレイクしました。活躍の場を歌手、テレビドラマ、映画へと拡げ、若手人気女優の地位を確立しました。
映画出演についても順調にキャリアを重ね、主演作は本作で6本目となります。本作では教師役に初挑戦しています。最近まで高校生役、若者役の印象が強かったというガッキーが、教師役をやるようになるとは、時の流れの早さを感じます。
前作「トワイライト ささらさや」では初の母親役を演じており、ガッキーの女優としてのキャリアの分岐点が来ていることは確かで、女優としてさらに飛躍することを期待します。
女性教師が出てくる映画としては、「二十四の瞳」の高峰秀子や「サウンド・オブ・ミュージック」のジュリー・アンドリュースが思い出されますが、ガッキーはどのような芝居を見せてくれるか非常に楽しみです。
また青春映画ですので、生徒役の若いみずみずしい演技が注目されます。本作に出演の10代のキャストのなかに将来の大スターがいるかもしれません。先物買いのような視点で観るのも一つの楽しみ方でしょう。