「マンデラ 自由への長い道」は、南アフリカ共和国でアパルトヘイト(人種隔離政策)の反対運動に生涯を捧げ、ついには撤廃を勝ち取った故ネルソン・マンデラ氏の生涯を描いた作品です。
ネタバレ
「マンデラ 自由への長い道」のまず第1のネタバレは、この作品は反アパルトヘイト運動のシンボルであり、1993年ノーベル平和賞受賞者である南アフリカ共和国の英雄、故ネルソン・マンデラ氏の生涯を描いたものであるということです。彼は残念ながら、1993年12月5日に他界しましたが、彼の残した復讐を否定し赦しを説く数々のことばは、永遠に語り継がれることでしょう。
この「マンデラ 自由への長い道」の原作は、彼の自伝「自由への長い道―ネルソン・マンデラ自伝」が元になっており、彼の『反アパルトヘイト運動のシンボル』として良く知られている部分はもとより、プライベートな部分も包み隠さず描かれているというのもネタバレになります。
「マンデラ 自由への長い道」の映画化には世界中から数多くのオファーがあったそうなのですが、今回プロデューサーとして指名されたアナント・シン氏は、実は彼自身も南アフリカで反アパルトヘイト運動に参加していたということもネタバレになります。内容を決して美化しないという条件で、この「マンデラ 自由への長い道」の映画化を許されたのだそうです。
この「マンデラ 自由への長い道」のキャストに関するネタバレですが、マンデラ役のイドリス・エルバは南アフリカ人ではありませんが、マンデラを深く理解するために、マンデラ縁の地を訪れ、徹底的にリサーチを行った上で、マンデラ役を演じたそうです。
また、主題歌「オーディナリー・ラブ」についてのネタバレですが、マンデラと親交の厚かったイギリスのミュージシャン、U2のボノが担当しています。
この曲が第71回ゴールデングローブ賞最優秀主題歌賞を受賞しているのも、ネタバレになりますね。
感想
「マンデラ 自由への長い道」の感想ですが、反アパルトヘイト運動のシンボルであり、ノーベル平和賞受賞者、そして南アフリカの英雄として世界中の誰もが知るネルソン・マンデラ氏の生涯を描いた作品なのですが、彼のプライベートな部分も描かれているため、見応えのある作品になっているという感想を持ちます。
この「マンデラ 自由への長い道」では、彼が人種差別政策の実態に触れたことにより、若くして反アパルトヘイト運動に身を投じたことで、27年間もの長い獄中生活を送ることになってしまう、という良く知られている、ある意味歴史の教科書に載っているような部分を中心に描かれており、もちろんこの部分も感慨深いという感想を持って見ることが出来ます。
しかし、この「マンデラ 自由への長い道」では、マンデラのプライベートな部分も描き出されています。彼の送った人生の激しさのために、3度の結婚をすることになってしまった私生活の部分なども、興味深く見ることが出来たという感想です。
また、この「マンデラ 自由への長い道」では、南アフリカ初の全人種による選挙で大統領に選ばれたマンデラが、白人の好むスポーツであるラグビーのワールドカップ開催誘致を行うなどの民族の対立解消をはかったり、経済面でも復興開発計画を推進するなど、政治家としての手腕を発揮する部分も描かれており、『反アパルトヘイト運動のシンボル的存在』としてしかマンデラのことを知らなかった人には新鮮に見えるのではという感想を持ちました。
あらすじ
「マンデラ 自由への長い道」は、南アフリカ共和国の反アパルトヘイト(人種隔離政策)の象徴とされており、1993年にノーベル平和賞を受賞したネルソン・マンデラ氏の生涯を描いた作品です。
この映画のあらすじは、マンデラの人生のあらすじでもあります。
この「マンデラ 自由への長い道」のあらすじは、1918年、テンブ人の王族の子としてネルソン・マンデラが生まれるところから始まります。
成長したマンデラは、大都会ヨハネスブルクに移り住み、大学で学ぶうち、都会での人種差別の実態を目の当たりにするのです。
格差反対を唱えるアフリカ民族会議(ANC)に入党したマンデラは、白人以外で初めて法律事務所を開業したのですが、政府によるアパルトヘイト政策の強化につれて反対運動に力を入れていくことになります。そして各地でテロ行為を行った結果、仲間とともに逮捕され、1964年には国家反逆罪で終身刑を言い渡されてしまうというあらすじが続きます。
しかし、マンデラは最終的に27年間も続くことになる獄中生活にも屈することなく、当時の妻ウィニーとANCの尽力もあり、反アパルトヘイト運動の象徴であり続けるのです。
この政府による隔離政策は、やがて国際的に大きな非難を浴びる様になり、ついには撤廃されることになったのです。
さらにあらすじは続くのですが、釈放され、南アフリカ初の全人種選挙によって大統領に選ばれたマンデラは、白人のスポーツとされていたラグビーのワールドカップ誘致など、民族間の対立解消に尽力するなどの政治家としての手腕も発揮するというのがあらすじです。
予告編動画
評価
- 総合点:80点/100点
- オススメ度:★★★★☆
- ストーリー:★★★★★
- キャスト:★★★☆☆
- 映像技術:★★★☆☆
- 演出:★★★★☆
- 設定:★★★★☆
作品情報
- 公開日:2013年5月24日
- 上映時間:147分
- ジャンル:ヒューマンドラマ
- 監督:ジャスティン・チャドウィック
- 主演:イドリス・エルバ