結構物語自体は複雑なので、集中力を保ったまま見続けるのが結構大変でした。サスペンスだけれども、バイオレンス描写が激しい印象を受けました。ただ、映像がきれいなので、自宅よりもスクリーンで観る方が迫力があっておすすめです。
感想
オンリー・ゴットという映画の舞台は、タイのバンコクです。主人公である兄を殺され復讐を遂げようとする男の前に、神を名乗る謎の男が立ちはだかって巻き起こるサスペンスストーリーです。
オンリー・ゴットの大まかなあらすじは、タイのバンコクでボクシングクラブを経営しながら、裏では兄弟そろって危ないビジネスに手を染めているビリーとジュリアンのシーンから始まります。ある日、そんな兄弟の兄、ビリーが何者かに殺されてしまいます。
そこで、息子が亡くなった知らせを受けた彼らの母親、クリスタルがアメリカから駆け付けます。クリスタルは、巨大犯罪組織のボスなのです。しかし母親のクリスタルは、ジュリアンが兄のビリー殺しの犯人を殺さなかったと知って、彼を責めたててしまうのです。
するとそんなジュリアンの前に、神に代わって裁きを下すという謎の男チャンが現われるのです。ここから兄の復讐を果たそうとするジュリアンと、神の裁きを与えるチャンの壮絶な復讐劇が始まります。
オンリー・ゴットという映画を観ての、率直な感想は・・・観終わった後ちょっと疲れました。なぜなら、オンリー・ゴットという作品のほとんどが過激な闘いのシーンばかりで、心臓のドキドキが休まる暇がないからです。ただこの映画、ただのバイオレンス映画ではないなぁという感想を持ちました。
なぜなら、ストーリー自体が結構難しいのです。主要なキャストが何を考えているのかがさっぱり読めないので、「いったいどういうことなんだろう?」悶々としてしまう方も多いと思います。
ですが、魅力的なところもあります。オンリー・ゴットの映像一つ一つが結構美しいんです。タイのバンコクの夜店や裏路地、赤い部屋やキャバレーなどとても印象的なシーンもあるんですね~。オンリー・ゴットは観ていて、気分が高揚してくるような感じでした。
オンリー・ゴットという作品は、神という存在に興味がある人は少なからず楽しめる映画だと思いますし、母親にコンプレックスを抱いている人は少なからず共感する部分がたくさんある映画という感想を受けました。ただのサスペンス映画ではないので、中には観ていて違和感を感じる方もいると思います。
けれどこの映画は、自宅でDVDで見るほどかって言ったら、あんまりおすすめはできません。オンリー・ゴットは、ストーリーよりも映像に力を入れている作品ななので、ご覧になるのであればどうせなら映画館で観ることをおすすめします。その方が迫力がありますので、緊迫感やバンコクの情景も感じ取ることが出来ると思います。
オンリー・ゴットは、恋人や友達と観に行くような映画ではありません。どうぞ一人でゆっくりオンリー・ゴットの世界に浸ってください。
評価
・総合点
75点/100点
・オススメ度
★★★★☆
・ストーリー
★★★☆☆
・キャスト
★★★☆☆
・映像技術
★★☆☆☆
・演出
★★☆☆☆
・設定
★★★☆☆
作品情報
タイトル | オンリー・ゴッド |
公開日 | 2014年1月25日 |
上映時間 | 90分 |
区分 | 洋画 |
ジャンル | サスペンス |
監督 | ニコラス・ウィンディング・レフン |
主演 | ライアン・ゴズリング |