映画「プリデスティネーション」のあらすじ感想(ネタバレなし)

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プリデスティネーションの紹介:イーサン・ホーク主演、ピーター&マイケル・スピエリッグ兄弟監督でロバート・A・ハインラインの短編小説「輪廻の蛇」を映画化。時空警察のエージェントが、連続爆弾魔を追うためタイムトラベルを繰り返す…。

プリデスティネーション 映画

プリデスティネーション あらすじ

映画「プリデスティネーション」のあらすじです。

ロバート・A・ハインラインの短編小説「輪廻の蛇」を、イーサン・ホーク主演、ピーター&マイケル・スピエリッグ兄弟監督で映画化したSFサスペンス。

1970年、ニューヨーク。市民は神出鬼没の連続爆弾魔フィズル・ボマーの凶行に恐れおののいていました。そんなある日、場末のバーのバーテンダーの前に、青年ジョンが現れ、不思議な身の上話を語ります。

彼は女の子として生まれ、18歳の時、恋に落ちた流れ者との子を妊娠しますが、流れ者は忽然と姿を消し、赤ん坊は何者かによって誘拐されたと言うのです。そして彼は出産時に命の危機にさらされ、男になったと話しました。

話を聞き終えたバーテンダーは、なぜか青年がジェーンからジョンに改名したことを知っており、流れ者への復讐のチャンスを与えると言います。

バーテンダーはジョンを地下室へ連れていき、「時標変界キット」と呼ばれる機械を取り出し、ある日時にセットします。地下室から姿を消したふたりがやってきたのは、1963年、かつてジェーンが流れ者と出会った日の大学のキャンパスでした。

バーテンダーの正体は、未来からやってきた時空警察のエージェントでした…。

プリデスティネーション ネタバレなし作品概要

映画「プリデスティネーション」の概要をネタバレなしで説明します。

本作の監督は、一卵性双生児の兄弟であるピーター&マイケル・スピエリッグです。ふたりは、ドイツ生まれのオーストラリア人監督で、テレビCM監督としてキャリアをスタートさせ、2003年「アンデッド」で長編デビューしました。

イーサン・ホークも出演する、2010年「デイブレイカー」では、オーストラリア映画協会賞最優秀視覚効果賞を受賞しました。

SFアクション作品を得意とする監督で、本作の監督に適任であると言えるでしょう。

原作は、ロバート・A・ハインラインの「輪廻の蛇」です。彼は「SF界の長老」と呼ばれたアメリカのSF作家で、1940年代より80年代まで活躍しました。政治や人種差別、性の解放、個人主義などをテーマにした作品を発表し、多くの作家に影響を与えました。SFの大衆化が進んだのは彼の功績の一つであるとされています。

最も歴史の古い世界的なSF賞であるヒューゴ賞を受賞した1959年の「宇宙の戦士」が有名で、1997年に「スターシップ・トゥルーパーズ」の邦題で映画化されました。

「輪廻の蛇」は「宇宙の戦士」と同じく1959年に刊行されており、タイム・パラドックスものの古典とされている作品です。

予告編動画

プリデスティネーション 感想

映画「プリデスティネーション」の感想です。

本作のテーマとなっているタイムパラドックスとは、過去を変えることによって未来に変化や矛盾が起こることです。タイムパラドックスものとしては、これまで、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズや「バタフライ・エフェクト」シリーズなどの名作が生まれてきました。

政府の時空警察のエージェントがタイムスリップを行うというのはよくありそうなストーリーですが、エージェントの世代交代を描くというのは斬新なアイデアであると思います。しかも小刻みに繰り返されるタイムスリップが非常にトリッキーで、期待が高まります。

注目は、ジョンおよびジェーン役を演じたサラ・スヌークです。非常に個性的な顔立ちをした女優で、ピーター&マイケル・スピエリッグ監督と同じくオーストラリア出身です。

多くの俳優を輩出しているオーストラリア国立演劇学院で学び、2011年「スリーピング ビューティー/禁断の悦び」で長編映画デビューしました。2012年の「NOT SUITABLE FOR CHILDREN」では、同年度のオーストラリア映画批評家協会賞最優秀主演女優賞を受賞し、13年度AACTA賞映画部門最優秀主演女優賞にノミネートされました。

オーストラリアで今、最も期待される女優がどのような演技を見せてくれるか楽しみです。