「プリズナーズ」は娘を誘拐された父親(ヒュー・ジャックマン)と事件を追う刑事(ジェイク・ギレンホール)の葛藤を描いた2013年公開のアメリカ全土に衝撃を与えたサスペンス映画です。
ネタバレ
「プリズナーズ」のネタバレです。
「プリズナーズ」は「X-MEN」シリーズのヒュー・ジャックマンと「ゾディアック」のジェイク・ギレンホールのW主演に注目のサスペンス映画です。
この「プリズナーズ」全米の映画評論家から「セブン」を超える衝撃!とまで言わしめた一作です。
そんな衝撃の作品「プリズナーズ」のキャストのネタバレ。主演は先日皮膚がんの手術をしたことを明かしたヒュージャックマンとジェイク・ギレンホール。他、ポール・ダノ/メリッサ・レオ/マリア・ベロ/ヴィオラ・デイビス/テレンス・ハワードなどなど実力派俳優が勢ぞろい。
また、監督ドゥニ・ヴィルヌーヴは数多くの受賞・ノミネート歴のある監督なんですが、今作がハリウッド映画デビュー作であることもかなり意外でした。
さらに、話の内容に突っ込んだネタバレになりますが、ヒュージャックマン演じるケラー・ドーバー、実はこのケラーという名前、「地下室」とか「倉庫」という意味なんだそうです。
そして、さらなるネタバレですが、このケラーさん、preppers(プレッパー)なんです。
日本人にはあまりなじみのない単語かもしれないですが、preppersというのは大災害や経済の崩壊、戦争などに備えて、食料を備蓄したり銃を確保しておいたりする、備える人、という意味。
このケラーと言う名前は彼がpreppersであるということを強く印象付けるための名前なんですね。
かなり細部までこだわりを持って作っていることが窺えるネタバレですよね。
この「プリズナーズ」、「レ・ミゼラブル」とともにヒュージャックマンの代表作となるであろうとささやかれている作品です。是非劇場でどうぞ。
感想
次は「プリズナーズ」の感想についてです。
「レ・ミゼラブル」ですっかり大ファンになってしまったヒュージャックマン。彼が主演だということで結構楽しみにしてたんですが、期待以上、という感想です。すごい緊張感でした。
この映画を観る前は娘を誘拐された父親ケリー(ヒュー・ジャックマン)が、警察に頼らず自らの手で犯人を捕まえる、みたいな話かと思ったんですが、とんでもない!
この父親、誘拐された愛する娘を取り戻すために、盲目的に突っ走ります。盲信的と言ってもいいかも。愛する娘のためにそこまでするのか、っていうヒュー・ジャックマンの狂気すらはらむ鬼気迫る演技が怖い怖い。
対照的に、真犯人と容疑者を誘拐したケリーを淡々と追いかける刑事ロキ(ジェイク・ギレンホール)の苦悩する姿がたまりません!
そして二転三転する展開!これぞサスペンス!という感想しかありません。上映時間が二時間半ということで、途中で集中力が切れるかな、と思ってたんですが、最後までハラハラドキドキできました。
アメリカで一年間に行方不明になる児童は約80万人、計算すると1分に1.5人の児童が行方不明になっているんだそうで、そう考えると、この物語の根幹にある誘拐事件も全く他人事でなく感じられます。そして、自分だったらどうするか、を否応なく考えさせられます。
この「プリズナーズ」という映画の終わり方には賛否両論ありそうですが、私はあの終わり方もありだなあ、という感想を持ちました。
以上、「プリズナーズ」の感想でした!
あらすじ
2014年5月3日公開のサスペンス映画「プリズナーズ」のあらすじをご紹介します。
ペンシルヴェニア州ので平穏な田舎町で工務店を営むケラー(ヒュー・ジャックマン)は愛する妻と娘に囲まれ幸せな日常を送っていた。
しかし感謝祭の日、6歳の娘アナがひとつ年上の親友と一緒に外出したまま、忽然と姿を消してしまったことを機に事態は一変する。
犯罪に巻き込まれたとして、まもなく警察は青年アレックス(ポール・ダノ)を容疑者として拘束。しかしアレックスは10歳児程度の知能しかもたず、自白も物証も得られず釈放されてしまう、というのが前半のあらすじ。
そんな警察に不甲斐なさを感じ不信感を募らせるケラーはアレックスが犯人だと確信し、釈放されたアレックスを拘束、拷問し娘の居場所を白状させようとする。
この事件を担当し、ケリーに「アナを取り戻す」と約束した刑事ロキ(ジェイク?ギレンホール)は地道な捜査で一歩一歩解決に近づいていくが、ケリーが最愛の娘を取り戻すために行った行動が事件解決の妨げになり……、というのが後半のあらすじです。
娘を愛するゆえ暴走する父親ケリーと、冷静沈着な捜査官のそれぞれの葛藤、その対比が印象的です。
この二人はどのように事件を解決に導いていくのか。
物語が進めば進むほど謎が深まり、事態が二転三転するので全く目が離せなません。
一体真犯人はだれなのか。
娘は無事に助けられるのか。
そして題名「プリズナーズ」の意味とは!?
だいたいこのようなあらすじになります。
PG12(12歳以下は親と一緒に観てね、という意)の映画です。
ご家族で「プリズナーズ」を観て、鑑賞後それぞれの立場でどう考えたかを討論するのも楽しそうです。
以上、「プリズナーズ」のあらすじでした。
評価
- 総合点:75点/100点
- オススメ度:★★★☆☆
- ストーリー:★★★★☆
- キャスト:★★★☆☆
- 映像技術:★★☆☆☆
- 演出:★★★☆☆
- 設定:★★★☆☆
作品情報
- 公開日:2014年5月3日
- 上映時間:153分
- ジャンル:サスペンス
- 監督:ドゥニ・ビルヌーブ
- 主演:ヒュー・ジャックマン
みんなのコメント
>TANAさん
ブログ訪問とコメントありがとうございます。
上映時間は長かったですが、常にハラハラと集中して見ていたのであっという間でしたね。
ただでさえアメリカなのに単独行動っていのは危険ですよね。
テレビなんかで海外事件の特集を見ているとアメリカの警官は単独で行動しているような印象がありました。
2時間半という時間がまったく気にならなかった。サスペンス映画としてはここ数年でいちばん面白かった。
ただ一つ気になったのはアメリカでは刑事が単独行動をとるのか、ということだ。犯人との対決も単独だから
危なかった。ふたりいれば最低、車の運転はできたはずだ。予算がないのだろうか。