映画「誘拐の掟」あらすじネタバレ結末と感想

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誘拐の掟の紹介:「96時間」のリーアム・ニーソン主演で、米作家ローレンス・ブロックによる元ニューヨーク市警の酔いどれ探偵マット・スカダーを主人公にした人気ミステリー小説「獣たちの墓」を映画化。

誘拐の掟 あらすじ

誘拐の掟 映画

映画「誘拐の掟」のあらすじです。

「96時間」のリーアム・ニーソン主演で、米作家ローレンス・ブロックによる元ニューヨーク市警の酔いどれ探偵マット・スカダーを主人公にした人気ミステリー小説「獣たちの墓」を映画化。

1991年のある日、マット・スカダー(リーアム・ニーソン)はバーを襲った暴漢一味の一部を射殺します。

8年後、アルコール中毒を克服したマットは、ダイナーで食事をしていると、ペーターというジャンキーが近づいてきて、彼の兄ケニーを助けてほしいと頼んできます。ケニーは麻薬密売人で、彼の妻が誘拐され、身代金を払ったのにもかかわらず、殺害されたといいます。

ケニーは誘拐犯を見つけた謝礼としてマットに2万ドルを払うといいます。当初、マットは断りますが、翌日、ケニーはマットのアパートに現れ、頼み込みます。

マットはケニーの妻が見つかった現場に行き、手がかりを探します。誘拐犯はDEA(麻薬取締局)に関係がありそうなことが明らかになります。

マットは図書館へ行き、似たような事件の記事がないか調べます。そして花屋のゴミ箱から足が見つかり、その他は墓地の池から見つかった事件について知ります。マットはその墓地に行き、管理人に話を聞きに行きますが、事件の記憶を思い出し、気が動転します…。

誘拐の掟 作品概要

映画「誘拐の掟」の概要をネタバレなしで説明します。

原作は、ローレンス・ブロックによる「獣たちの墓」です。ローレンス・ブロックは1938年ニューヨーク州バッファロー生まれの小説家です。

ニューヨーク舞台にした二つのロングセラーシリーズ(元アル中の探偵マット・スカダーと泥棒バーニィ・ローデンバー)で知られる作家で、1994年にはアメリカ探偵作家クラブによるエドガー賞短編賞を受賞しています。

ローレンス・ブロックはオハイオ州イエロースプリングスにあるアンティオーク大学に入学しますが、中退します。1950年代には、変名でポルノのペーパーバックで修業をつみます。

彼自身の名義で最初に出版されたのは、1957年の「You Can’t Lose」でした。以降、50以上の小説、100以上の短編、作家のためのシリーズを刊行します。

ブロックは何十年もニューヨークに住んでおり、よく知っている街を舞台にした物語を生み出しています。リン・ブロックと結婚し、最初の結婚と合わせ、3人の娘をもうけています。

彼は多くの時間をリンとの旅行に充てており、ふたりで135か国を回っています。

2005年には人気のある推理小説に贈られるアメリカの文学賞であるガムシュー賞を受賞しています。

マット・スカダーシリーズは、「過去からの弔鐘」(1976)から始まり、長編は17冊、短編は10冊が刊行されています。本作の原作「獣たちの墓」(1992)は、シリーズ10作目に当たります。

誘拐の掟 ネタバレ結末

映画「誘拐の掟」の結末ラストの予想です。※ネタバレ含む

銃撃戦の後、TJは誘拐犯のバンに忍び込み、家までついていきます。彼はその住所をマットに知らせます。家では、アルバートは地下室でレイを窒息させます。食事のため、階上に戻ると、マット、ケニー、TJが家に入ってきます。

マットはアルバートを叩き、ケニーに渡します。ケニーはビンでアルバートの頭を殴り、階下にレイを探しに行きます。しかしアルバートは逃れることができます。

ケニーが階下で殺されます。アルバートはマットに襲い掛かり、格闘の後、マットはアルバートの額を撃ち抜きます。

マットは家に戻ると、TJがカウチで眠っています。彼はTJが自分をスーパーヒーローとして描いた絵を見つけます。マットは腰を下ろし、ゆっくり目を閉じます。

誘拐の掟 感想

映画「誘拐の掟」の感想です。

本作は、原作のマット・スカダーファンやリーアム・ニーソンファンにとっては楽しみな一本でしょう。人気がありシリーズ化して長く続いている原作を実写化するのは、非常に難しい挑戦ですが、果してリーアム・ニーソンはどのようなマット・スカダーを作り上げるでしょうか。

近年のリーアム・ニーソンと言えば、「96時間」シリーズで元CIA工作員の無敵の父親を演じたイメージが非常に強烈ですが、同シリーズはついに3作目をもって完結しました。

リーアム・ニーソンのキャリアの新しい展開を占う意味で本作は注目されます。「96時間」シリーズの無敵な父親に対して、本作では元アルコール依存症の探偵で弱さのある非常に対照的なキャラクターになっています。

リーアム・ニーソンの無敵アクションに食傷気味だった方にとっては、楽しめる一本になっていると思われます。

リーアム・ニーソンのアルコール依存症役はかなり似合っていると言え、本作ではなく、2014年の「フライト・ゲーム」では元警官でアルコール依存症の航空保安官、本年公開のアクションスリラー「ラン・オールナイト」においても、過去の行いの罪悪悪からアルコールに溺れ、自堕落な生活を送る殺し屋役を演じています。