映画「ゼロの未来」あらすじネタバレ結末と感想

未分類

ゼロの未来の紹介:「未来世紀ブラジル」の鬼才テリー・ギリアム監督、「イングロリアス・バスターズ」のクリストフ・ワルツ主演、コンピューターに支配された近未来を舞台にしたSFドラマ。

ゼロの未来 あらすじ

ゼロの未来 映画

映画「ゼロの未来」のあらすじです。

「未来世紀ブラジル」の鬼才テリー・ギリアム監督、「イングロリアス・バスターズ」のクリストフ・ワルツ主演、コンピューターに支配された近未来を舞台にしたSFドラマ。

近未来の世界。孤独な天才プログラマーのコーエン・レスは、コンピューターで世界を支配するマンコム社で、「エンティティ解析」の仕事に当たっていました。

彼は人生の喜び、探している答えを教えてくれる一本の電話がかかってくる瞬間を待ちわびています。

コーエンは身体的に健康的でしたが、会社は精神面を改善するため、AIセラピストによるセラピーを受けることを彼に要求します。

会社の代表取締役であるマネージメントに面会するため、コーエンは上司のジョビーが開催したパーティに出席します。マネージメントに会った彼は、より生産性が上がり、人生の意味を教えてくれる電話を逃すリスクもないとして、在宅勤務をしたいと要求します。

コーエンは自身が住む荒廃した教会にこもって仕事を始めます。新しい仕事は、「ゼロ」という謎の数式を解読することでした。

何か月もかけてその仕事に取り組みますが、答えは一向に見つからず、ストレスが高まり、悪夢を見るようになります。

ストレスが遂にピークに達し、彼は仕事で使用していたスーパーコンピューターを壊してしまいます。そんなとき、ジョビーのパーティーで会った女性、ベインズリーが彼の元を訪ねて来ます…。

ゼロの未来 作品概要

映画「ゼロの未来」の概要をネタバレなしで説明します。

主役のコーエン・レスを演じるのは、1956年オーストリア・ウィーン生まれのクリストフ・ヴァルツです。

ウィーンのマックス・ラインハルト演劇学校、ニューヨークのリー・ストラスバーグ演劇研究所で学び、1979年、テレビ映画「Feuer!」でデビューし、80年代から2000年代までテレビを中心に活躍しました。

2009年、クエンティン・タランティーノ監督「イングロリアス・バスターズ」に出演し、アカデミー賞助演男優賞を受賞し、世界的に大ブレイクしました。

また2012年、同監督「ジャンゴ 繋がれざる者」でもアカデミー賞助演男優賞を受賞しました。

現在、ノリにノっている俳優の一人と言っていいでしょう。

本作に出てくる「エンティティ」は、XMLやJava、データベース等で用いられる用語です。
エンティティは様々な「属性」によって構成されます。

例えば、「東京スカイツリー」はエンティティの一つです。東京スカイツリーには、「電波塔」、「観光名所」、「東京都墨田区」、「高さ634m」、「世界一」などの属性が結びつきます。

Googleは、エンティティのデータベース化を進めています。ありとあらゆるエンティティをデータベース化することによって、単にキーワードが書かれているとか、リンクが張られているといった従来型の指標に頼らず、言葉が持つ意味をあたかも人間のように理解して検索結果を作り出すことができます。

ゼロの未来 ネタバレ結末

映画「ゼロの未来」の結末ラストの予想です。※ネタバレ含む

マネージメントはコーエンがニューラル・ネットの一部であると説明します。コーエンは人生の意味について尋ねますが、マネージメントはそれを無視します。

マネージメントは、コーヘンが人生の意味を与えてくれる電話があるという信念を持っているのが、ゼロ数式と反対にあるので彼を選んだと言います。

マネージメントは姿を消し、もうコーヘンが必要がないとして謝ります。コーヘンはニューラル・ネットを打ちこわし、ネットの中のブラックホールに飛び込みます。すると、ヴァーチャルの浜辺が現われます。

あきらめ、穏やかに、孤独にコーヘンは海を前にして立ち、日の入りを眺めています。ベインズリ―はコーヘンに自分を彼のヴァーチャル世界に呼び出すよう呼びかけています。

ゼロの未来 感想

映画「ゼロの未来」の感想です。

本作は「未来世紀ブラジル」の鬼才テリー・ギリアム監督作品ですので、いささかマニアックなSFファン向けの作品かもしれません。

本作の街並みは、テリー・ギリアム監督が初来日し、秋葉原を訪れて広告やネオンの洪水を見て、人生で初めてカルチャーショックを受けた経験が反映されているといいます。日本人としては、劇中の街並みも要チェックです。

テリー・ギリアム監督は本作について「自分の映画の集大成的な作品を作ろうと思った」と述べています。

彼は1940年アメリカ・ミネソタ州生まれで、大学卒業後、漫画家、アニメーターとして活躍しました。1969年から始まり、後のコメディ番組に多大な影響を与えた「空飛ぶモンティ・パイソン」に参加し、主にアニメーションを担当します。

1977年、「ジャバーウォッキー」単独監督デビューしました。1985年「未来世紀ブラジル」、1995年「12モンキーズ」はカルト的な人気を博し、世界中の多くのSFファンの心を捕えました。

集大成的な作品という本作はどのようなものとなっているでしょうか。非常に楽しみです。テリー・ギリアム監督作品は、人間の存在意義を問う哲学的な内容を含んでいますので、映画を観た後も、じっくり考えたいという方に向いているでしょう。