グランド・ブダペスト・ホテルネタバレと感想とあらすじ！ロケ地と評価は？

「グランド・ブダペスト・ホテル」は、本年度ベルリン国際映画祭銀熊賞『審査員グランプリ』を受賞した、ウェス・アンダーソン監督の最新作です。高級ホテルを舞台に、伝説のコンシェルジュと新人ベルボーイが、伯爵夫人殺人事件を巡る謎を探ります。

ネタバレ
感想
1. あらすじ

ネタバレ

「グランド・ブダペスト・ホテル」は、３度のアカデミー賞ノミネート経験がある、今注目の若手監督の一人であるウェス・アンダーソン監督の最新作であり、ベルリン国際映画祭銀熊賞『審査員グランプリ』受賞作品だということが、まず第１のネタバレです。
また、全米で館アベレージ歴代No.1を記録するなど、世界中でアンダーソン監督史上最大のヒットを記録している作品でもあります。

この「グランド・ブダペスト・ホテル」では、現代・１９６０年代・大戦前夜と舞台となる３つの時代ごとに、画像のアスペクト比を変えるというアイデアを使っているのも、ネタバレの１つです。

「グランド・ブダペスト・ホテル」のキャストに関するネタバレですが、アンダーソン監督作品には何度かキャスティングされている、いわば常連とも言える俳優のオーウェン・ウィルソンとビル・マーレイが、今作にも出演しています。
しかし、主役であるグスタフ役のレイフ・ファインズとゼロ役のトニー・レヴォロリはアンダーソン監督作品初参加だというのも、ネタバレになります。

「グランド・ブダペスト・ホテル」の衣装を担当しているミレーナ・カノネロに関するネタバレですが、アカデミー衣装デザイン賞に８回ノミネート経験があり、「マリー・アントワネット」等で３度受賞しています。
さらに、この「グランド・ブダペスト・ホテル」では、プラダ、フェンディ、オランピア・ル・タンの有名ブランドがコートやアクセサリー等のデザイン及び制作に協力しており、高級ホテルに集う人々のファッションにこだわりを見せているのも、ネタバレの１つです。

感想

今注目の若手監督の１人として脚光を浴びるウェス・アンダーソン監督の最新作である「グランド・ブタペスト・ホテル」に対する感想は、アンダーソン監督独特のユーモアに溢れた作品になっているというものです。

大戦前夜、上流階級の人々が集うヨーロッパ最高峰の高級ホテル「グランド・ブダペスト・ホテル」で起きた伯爵夫人の殺人事件と、そのことによって持ち上がる激しい遺産相続争い。
それらの謎を巡って繰り広げられる奇想天外な騒動を、テンポ良く、コミカルに描いており、ついつい笑ってしまうシーンが多く、楽しく見ることが出来るという感想です。

この「グランド・ブダペスト・ホテル」の撮影ロケ地の場所には、ドイツの世界遺産に登録されたこともあるドレスデンの町にあるデパートが利用されており、戦前の雰囲気を残したゴージャスな空間を味わうことが出来るのも楽しみの１つになるという感想を感じます。

また、舞台となる３つの時代によって画面のアスペクト比を変えるというアイデアを試みており、そのような監督のこだわりも楽しむことが出来るのも感想の１つです。

「グランド・ブダペスト・ホテル」は上流階級の人々が利用する高級ホテルだという背景にふさわしく、プラダやフェンディ、オランピア・ル・タンという高級ブランドが衣装やアクセサリーのデザイン及び制作に参加しています。また、小道具も、マイセンで修行を積んだアーティストが手書きした磁器を制作するなど、小物１つ１つにもこだわりが感じられ、その点でも見応えがあるという感想です。

あらすじ

「グランド・ブダペスト・ホテル」のあらすじは、現代・１９６０年代・大戦前夜の３つの時代に分けられています。

ヨーロッパのとある温泉リゾート地に建つグランド・ブタペスト・ホテル。
１９６８年、すっかりさびれてしまったこのホテルを休暇で訪れた作家は、ホテルのオーナーであるゼロ・ムスタファから、このホテルの栄枯盛衰にまつわる彼の人生についての話を聞く、という場面からあらすじが始まります。

１９３２年にゼロがこのホテルのベルボーイとして働き始めた頃の話が、この「グランド・ブダペスト・ホテル」のそもそものあらすじの始まりです。
当時、このホテルは上流階級の宿泊客で溢れていました。このホテルのコンシェルジュであるムッシュ・グスタフ・Hは、マダム達の夜のお相手も辞さないほどの徹底したプロ意識を持つ伝説のコンシェルジュで、多くの客のお目当てが彼でした。

しかし、長年彼のお得意様だった伯爵夫人マダムDが殺されてしまったことで、「グランド・ブダペスト・ホテル」のあらすじは大きく転換します。

マダムDは、彼女の遺産である貴重な絵画『少年と林檎』をグスタフへ贈ると、遺言に残していました。
そのことから伯爵家の遺産争いに巻き込まれ、マダムD殺害の犯人と疑われたグスタフは、自らの身の潔白を証明しホテルの威信を守るため、弟子のゼロと共に、コンシェルジュの秘密結社『クロスト・キーズ協会』や、ゼロの婚約者で人気パティシエのアガサの力を借りながら、謎に挑むというのが「グランド・ブダペスト・ホテル」のあらすじです。