「フューリー」あらすじと感想(ネタバレなし)

第2次世界大戦集結直前、世界最強のティガー戦車を擁する300名のドイツ軍に、1輛のシャーマン戦車を駆り、たった5人で挑んだ連合軍兵士達の戦いと絆を描いた感動の作品です。

フューリー

あらすじ

フューリー」のあらすじです。

1945年4月、第二次世界大戦集結直前。
ドイツへ侵攻する連合軍のアメリカ兵・ウォーダディー軍曹は、『フューリー』と名付けたシャーマンM4中戦車を操るチームを率いていました。

そんな彼のチームに、全く戦闘経験のない新兵ノーマンが配属されます。
ノーマンが加わり5名になったウォーダディーのチームは、連合軍のドイツ侵攻に伴い、行く先々に隠れ潜むドイツ軍の奇襲を切り抜けながら、戦場の中で『フューリー』を駆り、絆を深めていきます。
しかし、新兵ノーマンは、戦闘に参加していく中で、想像を遥かに超えた戦場の過酷な現実を目の当たりにしていくのです。

ドイツへの侵攻を続ける中、ドイツ軍からの攻撃を受けた連合軍は、世界最強と言われたドイツのティーガー戦車との死闘を繰り広げます。この戦闘で、連合軍は、ウォーダディー軍曹のチームを除き、ほぼ全滅してしまうのです。
かろうじて生き残ったウォーダディー軍曹の『フューリー』チームでしたが、さらに敵の精鋭部隊300人を、たった5人と1輛の戦車で迎え撃つという絶望的なミッションを命じられるのですが―。
果たして彼らは生きて還ることができるのでしょうか?

作品概要

「フューリー」の概要をネタバレなしで説明します。

8月にアンジェリーナ・ジョリーとの結婚式を6人の子供達と共にあげたばかりのブラッド・ピットですが、その彼が製作総指揮と主役のウォーダディー役を務めるこの作品は、第2次世界大戦終結直前の物語です。

デヴィッド・エアー監督得意のリアルで緊迫感あふれる戦闘シーンも楽しみですが、この作品の見どころはそれだけでなく、ドイツ軍との過酷な戦いに身を投じる兵士達の心理を丁寧に描いており、本年度のアカデミー賞最有力候補と言われています。

キャストに関してですが、「トランスフォーマー」の主役・サム役で知られているシャイア・ラブーフも、兵士の1人として出演していますが、彼はドラッグストアへの不法侵入の疑いで逮捕されるなど、数々の奇行でも知られています。2008年に起こした交通事故の影響で、左手の指を切断しており、現在の指は義指なのだそうです。

新兵ノーマン役のローガン・ラーマンは、幼い頃から子役として活動していましたが、18歳の時「ハリー・ポッター」シリーズを手掛けたクリス・コロンバス監督に「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」の主役に抜擢された逸材です。ローガンは幼い頃からキャリアを積んでおり、若手実力派俳優の1人でもある彼の演技に期待できます。

ちなみに、『フューリー』という言葉は『激しい怒り』という意味で、ローマ神話の復讐の女神フリアエの名前を語源とする言葉だそうです。

予告編動画

感想

「フューリー」の感想です。

この作品を手掛けたデヴィッド・エアー監督は、17歳でアメリカ海軍に入隊した経験のある元軍人と言う経歴から、リアルでスリリングな戦闘シーンの描写を持ち味としています。
2012年に公開された「エンド・オブ・ウォッチ」でも、激しい銃撃戦のシーンがリアルに描かれており、『近年最高の警察映画のひとつ』と評されています。
このエアー監督の緊迫感あふれる戦闘シーンは、リアルで迫力があり、楽しみです。

また、主役のウォーダディーを演じるブラッド・ピットと、チームのメンバー役の5名にも、自力で食料を調達するという実践的なブートキャンプが課せられるなど、軍隊のリアリティを徹底的に追求しています。
リアルな描写が、より説得力の増したものになるのではないかと思います。

しかし、この作品の見どころは、リアルな戦闘シーンの描写だけではなく、戦闘に否応無しに巻き込まれる兵士の心理状態と、『フューリー』チームの絆の深さも丁寧に描かれており、この点も楽しみな映画です。

また、この作品のもう一方の主役である戦車に関してですが、1945年当時のシャーマン戦車に加え、世界に現存する7台のうち、唯一走行可能な本物のティーガー戦車を撮影に使用しており、それが迫力ある戦車での戦闘シーンを描くために重要なポイントとなっています。

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