バイロケーションの感想

もう一人の自分が、本物の自分を殺しにやってくるというストーリー設定が想像以上の怖さです!主役の水川あさみをはじめ、脇役も実力派揃いなので、演技がとてもリアルで怖さによるドキドキが止まりませんでした。

バイロケーションの画像

感想

バイロケーションは、第17回日本ホラー小説大賞長編賞に輝いた法条遥さんの作品を映画化したものです。ある日、主人公の忍は、スーパーでニセ札の使用容疑をかけられてしまいますが、全く身に覚えがありません。ですが、防犯カメラには確かに自分の姿が・・・。

現場に到着した刑事の加納に、どうせ信じてもらえないと思いながらも、必死に自分ではないことをアピールした忍・・・驚くことに、刑事の加納もあっさりと信じてくれたのです。なぜなら、加納自身もそのようなバイロケーション体験をしているというのです。
その後、自分と全く同じ容姿なのに、人格は全く別人というバイロケーションが存在するということを知った忍は、それからもう一人の自分に命を狙われていくことになるのです。

最初の感想は・・・バイロケーション、とにかく怖いです!もう一人の自分がいるという設定も薄気味悪いという感想が多数ありましたが、何と言っても刑事役の滝藤健一さんの演技がリアル過ぎます!「半沢直樹」や「あまちゃん」で注目されていたのが納得できる圧巻の演技力です。滝藤さんの演技で、バイロケーションの怖さがレベルアップしていると思いますよ。
また、バイロケーションという映画の面白いところは「表」と「裏」という作品があるというところです。展開が早いので、飽きずに観れるという感想を抱きましたし、演技派の俳優さんたちのおかげで、画面にくぎ付けになってしまい時間を忘れてしまうほどです。表の完成度がこんなに高いのなら、是非裏も見てみたい!って強く思います。

私は、原作を読んでいませんので、バイロケーションっていう存在を全く知らなかったのですが、ストーリーの中でバイロケーションとは何か?をきちっと説明してくれていますし、原作を読んでいなくても十分楽しめる映画なので心配いりませんよ~。
サスペンスって、何回か見ないと訳が分からないという感想を抱きがちですが、バイロケーションという映画は難解なところがないので、見終わったあとのモヤモヤがないのがとてもいいです。見ていくうちに、エンディングはこうなるんだろうなぁ~と予測できてしまうのも、逆にこの映画の良さだと思います。だって、怖さに集中できますからね。

バイロケーションは、実際におこりうるかどうかわからないことで、日常とは離れてしまいがちですが、主役の水川さんの普通っぽさがこの映画をよりリアルにしてくれているんだなぁという感想です。これで、超美人過ぎる主役だったら違和感があって、こんなにしっくりこなかったと思います。
私は、バイロケーションを見るまではサスペンスって映画館にわざわざ行くほどのものでもないかなぁなんて思っていたんです。でも、バイロケーションのドキドキ感を味わうには是非とも映画館に行くべきだという感想を持ちましいた。「表」を見た人は、絶対に「裏」も見たくなるようなストーリーなので、私自身早く「バイロケーションの裏」が公開されないかなぁと心待ちにしています~!

評価

・総合点
80点/100点
・オススメ度
★★★☆☆
・ストーリー
★★☆☆☆
・キャスト
★★★★☆
・映像技術
★★☆☆☆
・演出
★★☆☆☆
・設定
★☆☆☆☆

作品情報

タイトル バイロケーション
公開日 2014年1月18日
上映時間 119分
区分 邦画
ジャンル ホラー
監督 安里麻里
主演 水川あさみ

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