ほとりの朔子の感想

フランスのナント三大陸映画祭で、「金の気球賞」と「若い審査員賞」を受賞した作品です。二階堂ふみさんの透明感のある魅力が最大限に生かされた映画だと思います。ストーリーが淡々と進んでいきますが、決して飽きることなく最後まで観ることが出来る作品です。

ほとりの朔子の画像

感想

ほとりの朔子は、二階堂ふみ演じる朔子が、大学浪人中の夏に叔母に誘われて、海と山のほとりにある避暑地で2週間過ごした時のお話です。両親の小言にうんざりしていた朔子は、美しくて自らやりがいのある仕事について生き生きしている叔母からの誘いに心を弾ませて、滞在は楽しいものになると思っていました。

実際に、ほとりの朔子の中には、叔母の幼馴染や恋人、その娘や甥など彼女を取り巻く人物がたくさん現れます。そんな中、朔子は叔母の幼馴染の甥である孝史と何度も顔を合わせるうちに、淡い恋心を抱いてしまいます。けれど恋のライバルが現れたり、さまざまな大人の人間関係が入り乱れて行くことによって、大人のような子供のような朔子の心は揺れ動きます。
海と山のほとりで起こった、大人と子供のほとりで揺れ動く18歳の女の子の夏の恋物語・・・それがほとりの朔子です。

ほとりの朔子という映画を観終わって、一番の率直な感想は「朔子が湖のほとりで佇むシーン」です。ほとりの朔子の中でも、特に描写が美しくて、率直な感想として、朔子の若さの中にある儚さやもろさが感じられるとても印象的なシーンだったと思います。この映画は全体的に、日々の日常を淡々と描いているので、「山場はどこ?」と感想を求められても、すぐには答えられないかもしれません。
でも決して単調なのではなく、見終わった後にどーんと衝撃が残るような、誰かに感想を聞いてほしくなるような映画です。そのような感想を抱く要因は、きっと一つ一つのシーンに、意味があるからだと思います。朔子が孝史に思いを募らせるシーンはとても初々しいのに、二人を取り巻く大人たちの世界はあまりきれいなものではなくて、その温度差がこの映画の魅力だと思います。

それにしても、二階堂ふみさんって居るだけで存在感が抜群ですよね!若いのにきゃぴきゃぴしていない感じが見ていて落ち着くので、ほとりの朔子のようなこういう淡々とした映画はすごくあっていると思いました。
ぼーと見てしまえば、「なんだこの映画?」と感想を抱く方もいると思いますが、そのようなネガティブな感想を抱くのではなくこのシーンにはどんな意味があるんだろう?とか、何が言いたいのかな?と考えながら、見ていくうちにすっかりはまってしまったのが、私の率直な感想です。数々の賞をとったのも、審査員が先の先までほとりの朔子のストーリーの内容を考えているからだと思います。

ほとりの朔子は、確かに深くていい映画なのですが、私は映画館ではなく、何回も巻き戻しをしながら自宅でゆっくり鑑賞したいなぁと思ってしまいました。また、ほとりの朔子という映画の素晴らしさはストーリーや映像のキラキラ感だけではなく、音楽にもあると思います。朔子のひと夏の恋物語がとても生き生きとしたものになるような心地いい音楽を聴いているだけで、リラックスできましたよ。
疲れている時や、ちょっと現実逃避したい時などにおすすめの映画です。

評価

・総合点
70点/100点
・オススメ度
★★★★☆
・ストーリー
★★★☆☆
・キャスト
★★★☆☆
・映像技術
★★★☆☆
・演出
★★★★☆
・設定
★★☆☆☆

作品情報

タイトル ほとりの朔子
公開日 2014年1月18日
上映時間 125分
区分 邦画
ジャンル エンタテイメント
監督 深田晃司
主演 二階堂ふみ

外部視聴サイト

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