映画「フォックスキャッチャー」のあらすじ感想(ネタバレなし)

フォックスキャッチャーの紹介:ベネット・ミラー監督が1996年に起こった財閥御曹司によるレスリングオリンピック金メダリスト射殺事件を映画化。金メダリストのマーク・シュルツは、ジョン・デュポンが率いるレスリングチームに誘われる…。

フォックスキャッチャー 映画

フォックスキャッチャー あらすじ

映画「フォックスキャッチャー」のあらすじです。

1996年に実際にアメリカで起こった財閥御曹司によるレスリングオリンピック金メダリスト射殺事件をベネット・ミラー監督が映画化し、2014年第67回カンヌ国際映画祭監督賞をはじめ数多くの映画賞を受賞したサスペンスドラマ。

ある日、1984年のロサンゼルスオリンピックで金メダルを獲得したレスリング選手マーク・シュルツのもとに突然のオファーが舞い込みます。それは、大財閥デュポン家の御曹司ジョン・デュポンが自ら率いるレスリングチーム「フォックスキャッチャー」への誘いでした。

マークは破格の年俸、最高のトレーニング環境という夢のようなオファーにすぐに飛びつき、1988年のソウルオリンピックでの世界制覇を目指します。

しかし妄想型精神分裂病を患っていたデュポンの度重なる突飛な言動によって、マークは振り回されていきます。次第にマークの精神状態が悪化し、ふたりの関係は崩壊へと向かいます。

やがて同じく金メダリストであり、当初、デュポンのオファーを断っていたマークの兄デイブがチームに加入します。マークがコンプレックスを抱いていた兄デイブの加入によって、3人の運命は取り返しのつかない悲劇へと突き進んでいきます…。

フォックスキャッチャー ネタバレなし作品概要

映画「フォックスキャッチャー」の概要をネタバレなしで説明します。

本作の監督は、「The Cruise」、「カポーティ」、「マネーボール」などを手掛けた、ベネット・ミラーです。

ドキュメンタリー映画で監督デビューし、実話を基にした作品を得意としています。トルーマン・カポーティの伝記映画「カポーティ」は高く評価され、アカデミー監督賞にノミネートされています。

本作も伝記映画であり、ベネット・ミラーはまさに本作の監督として適任と言えるでしょう。

デュポン社は世界第3位の化学会社で、メロン財閥、ロックフェラー財閥と合わせて三大財閥と称されます。

ジョン・デュポンは1938年に生まれ、デュポン家の財産を相続し、鳥類学者、軟体動物研究者、切手収集家、コーチ、スポーツ愛好家など多彩な顔を持っていました。1980年代には五種競技に関心を持ち、レスリング施設を建設し、アメリカのアマチュアスポーツの支援者となりました。

90年代には、偏執症的な行動が目立つようになりますが、その財産が彼を守っていました。そして1997年に友人でオリンピック金メダリストのデイブ・シュルツを殺害し、刑務所に入ります。2010年、そのまま刑務所で亡くなりました。72歳でした。

予告編動画

フォックスキャッチャー 感想

映画「フォックスキャッチャー」の感想です。

本作でスティーブ・カレルが扮したジョン・デュポンの外見と実際のジョン・デュポンの写真を見比べてみると、非常によく似ています。それだけで非常に期待が持てます。

本作には優れたスタッフとキャストがそろっているので、きっと重厚なドラマが楽しめることと思います。

ベネットミラー監督はアカデミー賞ノミネート、ジョン・デュポン役のスティーブ・カレル、マーク役のチャニング・テイタムはゴールデングローブ賞受賞、デイブ役のマーク・ラファロはアカデミー賞ノミネート、ジーン・デュポン役のバネッサ・レッドグレーブ、ナンシー・シュルツ役のシエナ・ミラーはアカデミー賞受賞、脚本のダン・ファターマンはアカデミー賞ノミネートの実績があります。

今年のアカデミー賞(日本時間:2月23日)にも本作からノミネートされた者が出ています。ベネット・ミラー監督が監督賞、スティーブ・カレルは主演男優賞、マーク・ラファロは助演男優賞、E・マックス・フライおよびダン・ファターマンが脚本賞にノミネートされています。

果して、本作からの受賞はあるでしょうか。本作は今年のアカデミー賞主要部門の重要な作品の一つであり、アカデミー賞に注目している人、授賞式を楽しみたい人にとっては、必見の映画です。

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