「ガガーリン 世界を変えた108分」あらすじと感想(ネタバレなし)

1961年4月、ソ連の人工衛星ボストーク1号で人類の長年の夢であった世界初の有人宇宙飛行を成し遂げたユーリイ・ガガーリンの生誕80周年を記念し、ロシアで製作された伝記映画です。

ガガーリン 世界を変えた108分

あらすじ

ガガーリン 世界を変えた108分」のあらすじです。

1961年に人類の夢であった世界初の有人宇宙飛行を成し遂げたユーリイ・ガガーリンの生誕80周年を記念し、ロシアで製作された伝記映画。

1961年4月12日、ガガーリンはソ連の人工衛星ボストーク1号で地球の大気圏外を108分で1周し、史上初となる有人宇宙飛行を果たしました。彼は宇宙の旅の途上で、自らの半生を回想します。

ガガーリンは貧しい寒村で生まれました。厳しい生活を送りながらも宇宙を夢見ていました。青年になった彼は結婚し、立派な空軍パイロットになります。

1960年代に入り、宇宙開発が本格的に進められていきます。人類初の宇宙飛行士を選抜するため、3000人以上の空軍パイロットからエース中のエースである20人の候補生が絞り込まれました。ガガーリンもそのなかの一人でした。ただし宇宙に行けるのはたった一人でした。

当時はまだ人類が無重力に耐えられるのかわかりませんでした。候補生たちは人類の歴史に名前を刻む、世界初の宇宙飛行士をめざして訓練の日々を送ります。彼らは、前人未踏のミッションに向けた厳しい訓練のなかで、肉体的にも精神的にも追い詰められていきますが、いつしか固い絆で結ばれていきます…

作品概要

「ガガーリン 世界を変えた108分」の概要をネタバレなしで説明します。

本作の監督は「Blind Man’s Bluff」「It Doesn’t Hurt Me」「Cargo 200」等の美術監督を務めたパベル・パルホメンコで、本作は彼の監督デビュー作となっています。

主演は「 V Parizh! 」「Metro 」等に出演したヤロスラフ・ザルニンです。ロシア、ウラル連邦管区の鉱工業都市、ニジニ・タギル出身の俳優です。テレビ作品への出演が多かった俳優ですが、本作によって世界に名を知られるようになったものと思われます。

本作は人類初の有人宇宙飛行を描いています。ソ連は1957年10月、世界初の人工衛星であるスプートニク1号の打ち上げに成功しました。1か月後の11月には、スプートニク2号が打ち上げられ、世界初の宇宙船クルーとしてライカという名の雌犬が乗船しました。

その後、1960年8月、打ち上げられたスプートニク5号には犬やネズミなどが乗船し、無事に地球に帰還しています。

スプートニク計画に続くのが、有人宇宙飛行を目指したボストーク計画でした。ガガーリンは世界初の人工衛星打ち上げから3年半後に、ボストーク1号で有人宇宙飛行を成功させたのでした。本作はそんなガガーリンの雄姿を描いています。

予告編動画

感想

「ガガーリン 世界を変えた108分」の感想です。

本作の注目の一つは、3000人以上の空軍パイロットの中から選ばれ、苛酷な訓練に挑戦する世界初の宇宙飛行士候補生たちの姿です。歴史に名を刻もうとする青年たちの戦いと友情がどのように描かれ、ガガーリンがどのように選ばれていったのかが注目されます。

現在までに人類は有人宇宙飛行を300回近く、成功させていますが、当時は人類が無重力に耐えられるかすらわからない状況で、それに挑む恐怖は計り知れないものがありました。

ガガーリンはそれをどのように克服し、苛酷なミッションを実行していったのでしょうか。人類の歴史に名を刻んだガガーリンの心境はどのようなものだったのでしょうか。

そしてガガーリンのあまりにも有名な言葉、「地球は青かった」(ただしこれは不正確な引用と言われています)はどのように登場してくるのでしょうか。

本作は、長らく美術監督を務めていたパベル・パルホメンコの監督作品ですので、映画美術や視覚効果がどのようになっているかも注目されます。

そして、あまりなじみのない当時のソ連の様子が描かれており、またロシア映画ということで普段なじみのある外国語映画とは違う感覚が得られるのではないかと期待されます。

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