「トゥルー・ロマンス」あらすじと感想(ネタバレなし)

デトロイトのコミック・ショップで働く青年クラレンスは、ある日、映画館で美人コールガールのアラバマと出会い、恋に落ちると、そのまま結婚する。クラレンスは、アラバマを自由にするため、彼女の雇い主であるスパイビーに説得を試みるが、殺されそうになったため殺してしまう。また誤ってスパイビーのコカイン入りのバッグを持ち帰ってしまい、クラレンスとアラバマは騒動に巻き込まれていく。

トゥルー・ロマンス

あらすじ

トゥルー・ロマンス」のあらすじです。

デトロイトのコミック・ショップで働き、カンフー映画とエルビス・プレスリーをこよなく愛するオタク青年クラレンス・ウォーリーは、安月給ながらも満足のいく生活を送っていました。

しかし彼は誕生日の夜、人生を変える運命的な出会いをすることになります。クラレンスは千葉真一映画の3本立てを放映している場末の映画館で、アラバマ・ウィットマンと出会い、恋に落ちます。彼女は、店のボスが誕生日であるクラレンスのために送ったプレゼントのコールガールでしたが、それでも2人は愛し合い、意気投合すると結婚することになります。

アラバマには、ドレクセル・スパイビーという雇い主がいたため、クラレンスは、アラバマを自由にするためにスパイビーに話をつけに行きます。しかしそこでスパイビーに殺されそうになったため銃殺してしまいます。

2人は慌てて逃げますが、その際に誤ってスカイビーのコカイン入りのスーツケースを持って帰ってしまい、買い主であるイタリアンマフィアのブルー・ルー・ファミリーに追われることになりました。

2人は逃走を図りますが、ブルー・ルー・ファミリーの魔の手は、クラレンスの元警官の父親にまで及ぶことに…。

デトロイトで生まれたトゥルー・ロマンスの行方はどうなるのでしょうか。

作品概要

「トゥルー・ロマンス」の概要をネタバレなしで説明します。

監督は、「トップガン」、「クリムゾンタイト」を手掛けたトニー・スコットです。兄は「ブラックレイン」、「グラディエーター」を手掛けたことで知られるリドリー・スコットです。
トニー・スコットは元々、大学で美術を学び、画家として生計を立てていましたが、映画監督としての道を選びます。「ハンガー」で監督デビューを果たすと、トム・クルーズ主演の「トップガン」のヒットによって世界的な人気映画監督になります。数々のヒット作を生み出した彼ですが、2012年に自らの命を絶っています。

脚本は、「パルプフィクション」や「インゴリアルバスターズ」で知られるクエンティン・タランティーノです。タランティーノの脚本では、クラレンスとアラバマの2人が死んでしまう予定だったそうですが、トニー・スコットがハッピーエンドに変えたそうです。これに対してタランティーノは怒ったそうですが、クリスチャン・スレーターの説得により渋々承諾したそうです。

クラレンス役を務めたクリチャンスレーターは、幼少期から子役として活動していたそうです。ショーンコネリー主演の「薔薇の名前」でコネリーの弟子を演じて注目されました。「インタビューイズヴァンパイア」では、急死したリバー・フェニックスの代役を務めています。

予告編動画

感想

「トゥルー・ロマンス」の感想です。

タランティーノのラストは、見てみたかったです。生き残るラストも良いですが、最後に死ぬ方が2人の愛がより深いものになったような気がします。トニー・スコットが作り万人受けするようなったのかもしれませんが、タランティーノが監督も務めたのも見てみたかったです。

クライマックスで、マフィア、麻薬捜査官、用心棒たちが互いに拳銃を突きつけあうシーンが見どころです。「レザボアドッグ」のようにタランティーノらしさが出ているのではないでしょうか。必見のシーンです。

出演者は、クリスチャン・スレーター、パトリシア・アークエット、デニス・ホッパー、クリストファー・ウォーケン、ゲイリー・オールドマン、ヴァル・キルマー、トム・サイズモア、サミュエル・L・ジャクソン、ブラッド・ピットと超豪華です。豪華な出演陣も見どころです。

デニス・ホッパーがいい味出しています。「ジャイアンツ」にも出演しているデニス・ホッパー。好きな役者です。今作では、息子を守り通そうとする義理堅い男を演じていますが、素晴らしい演技です。

ブラッド・ピットがラリった男の役を演じていますが、熱演しています。これをブラピの最高の演技と称する人もいます。ブラピのラリった演技も注目です。

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