「猿の惑星 新世紀」あらすじと感想(ネタバレなし)

2011年公開「猿の惑星:創世記」の続編です。知性を獲得した猿たちとわずかに生き残った人類との関係は、共存か、それとも対立か、一体どちらの方向に進むのでしょうか?

猿の惑星 新世紀の画像

あらすじ

猿の惑星 新世紀(ライジング)」のあらすじです。

母猿が実験を受けた認知症治療の新薬の影響で、高度な知性を持つこととなった猿・シーザー。
彼が他の猿達を率い、人間に対する反乱を起こしてから10年後の世界では、勢力を拡大した猿達が、手話と言語を操り、森の奥深くに文明的なコロニーを築いていました。
シーザーも妻と2人の子どもに恵まれ、人間達との接触を避けながら、平和な日々を送っていました。

一方、世界中に拡散したウイルスの流行により大半が滅んでしまった人類は、荒れ果てた都市の一角で、細々と生きながらえていました。

ある日、エネルギー資源を求め森へ足を踏み入れた人間たちが猿のテリトリーへ足を踏み入れてしまったことから、両者の間に一触即発のトラブルが勃発してしまいます。
猿のリーダーであるシーザーと、人間の穏健派グループを率いるマルコムは、互いに和解の道を探ります。
しかし、猿の副リーダーであるコバは人間から虐待を受けた過去を持つことから人間のことを憎んでおり、シーザーの人間への対応に批判的でした。
そのようなこともあり、シーザーの思いとは裏腹に、猿たちと人間たちの対立は日に日に大きくなっていきます。
最終決戦への時が迫る中、やがてシーザーは、生き残るための重大な決断を迫られることとなるのですが―。

作品概要

「猿の惑星 新世紀」の概要をネタバレなしで説明します。

今作は、ストーリーが前作の10年後の世界を舞台にしており、猿のコミュニティの中でのリーダー・シーザーと副リーダー・コバの関係性を掘り下げたいとの理由から、前作の主要キャストであるジェームズ・フランコ演じるウィルは登場しないことになりました。
そのため、人間側の主要キャストには新たにゲイリー・オールドマン、ジェイソン・クラーク、コディ・スミット=マクフィー、ケリー・ラッセル等がキャスティングされたそうです。

前作「猿の惑星:創世紀」に引き続き猿のリーダー・シーザーを演じているのは、アンディ・サーキスです。
彼はモーションキャプチャーによるパフォーマンスの第一人者と言える俳優で、「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのゴラム役や「キング・コング」のキング・コング役なども担当しており、CGキャラクターに豊かな表現を与える手助けをしています。
さらに2014年公開のハリウッド版「ゴジラ」でもゴジラのモーションキャプチャーを担当しており、ゴジラの動きに豊かな感情表現を吹き込んでいるのです。
彼は、自らの経験を生かし、2011年にはロンドンに特殊映像効果を学ぶことの出来るスタジオを設立しているそうです。

予告編動画

感想

「猿の惑星 新世紀」の感想です。

1968年公開の「猿の惑星」に始まり、一大ブームを巻き起こした「猿の惑星」シリーズ。
新たなシリーズの起点(リブート)として作られた前作「猿の惑星:創世記」の続編として作られた今作ですが、前作の物語に引き続き、新たなストーリーが展開していく様です。

これまでは、どの作品も、どちらかと言えば人間側の視点から描かれた作品でしたが、今回の作品は猿側の視点から描かれた作品となっている様です。
猿のコミュニティーの中でのシーザーとコバのドラマを中心に描きたいという制作側の意図もあったらしく、猿側の人間ドラマ(猿ドラマ?)がストーリーの中心となっていて、ゲイリー・オールドマンなど個性派の俳優が出演しているにも関わらず、逆に人間側の印象が薄くなっている様な気がします。

また、技術的には、1968年制作の第1作目も当時としては最高の特殊撮影技術が使われており、猿のキャラクターは俳優に特殊メイクを施したものでも十分リアルに見えましたが、VFX技術の発達により、モーションキャプチャーで撮影された俳優の動きにCGI技術で作り出された今作の猿のキャラクターは本当にリアルで、知性のある猿が現実にいて演じているかの様に感じます。

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