映画「妻への家路」のあらすじ感想ネタバレなし!チャン・イーモウ監督がコン・リーと再タッグ!

妻への家路の紹介:中国を代表する巨匠チャン・イーモウと女優コン・リーが再タッグを組み、究極の夫婦愛を描いたヒューマンドラマ。文化大革命が終結し、20年ぶりに夫が帰ってくるが、妻は心労がたたり、記憶障害を患っていた…。

妻への家路 映画

妻への家路 あらすじ

映画「妻への家路」のあらすじです。

「赤いコーリャン」など数々の名作を生み出した、中国を代表する巨匠チャン・イーモウと女優コン・リーが、8年ぶりに再タッグを組み、カンヌ国際映画祭など各国で絶賛された究極の夫婦愛を描いたヒューマンドラマ。

フォン・ワンイー(馮婉玉)は文化大革命で、夫のルー・イエンシー(陸焉識)と離ればなれにされてしまいます。

1977年、文化大革命が終結し、20年ぶりに解放されたルー・イエンシーが帰ってきますが、彼を待ち過ぎたフォン・ワンイーは、彼が夫であることがわかりません。彼女は夫を待ちわびるあまり心労がたたり、記憶障害を患ってしまっていたのです。

ルー・イエンシーは他人として向かいの家に住み、娘のタンタン(丹丹)の助けを借りながら、妻に自分のことを思い出してもらおうと奮闘します。

彼は収容所で書き溜めた何百通もの妻への手紙を彼女に読み聞かせ、帰らぬ夫を駅に迎えにいく彼女に寄り添います。夫の隣で、フォン・ワンイーはひたすら夫の帰りを待ち続けています。

果たして、彼女の記憶が戻る日は来るのでしょうか。誰よりも互いを求めているのに、決して心を通い合わせることのできない二人が、やがて見つけたものとは…。

妻への家路 ネタバレなし作品概要

映画「妻への家路」の概要をネタバレなしで説明します。

本作の監督は、1951年生まれ、西安出身の中国を代表する監督、チャン・イーモウ(張芸謀)です。

文化大革命では農村に追放され、農民として3年間、工場労働者として7年間、働かされました。その後、数多くの人材を輩出してきた北京電影学院撮影科に入学します。

チェン・カイコー監督の「黄色い大地」と「大閲兵」で撮影監督を務め、ウー・ティエンミン監督の「古井戸」では俳優として出演し、東京国際映画祭男優賞を受賞しました。

1986年、「紅いコーリャン」で監督デビューすると、いきなりベルリン国際映画祭金熊賞を受賞し、その後も、1990年「菊豆」でアカデミー賞外国語映画賞ノミネート、1991年「紅夢」でヴェネツィア国際映画祭銀獅子賞、1992年「秋菊の物語」でヴェネツィア国際映画祭金獅子賞受賞し、1994年「活きる」でカンヌ国際映画祭審査員グランプリ受賞、と世界でその名声を不動のものとします。

「活きる」では1940年代から60年代まで文化大革命など政治状況に翻弄されながらも生き抜く庶民を描いています。

デビュー作から1995年「上海ルージュ」まですべてコン・リーが出演しています。「秋菊の物語」ではヴェネツィア国際映画祭女優賞を受賞し、チャン・イーモウ監督のもと、中国を代表する女優となっていったわけです。

しかし同年、公私ともにパートナーであったふたりの関係は終局を迎えました。

2002年「HERO」以降は、大作映画を担っていきます。2006年には、再びコン・リーを主演に迎え、大作時代劇「王妃の紋章」を監督しました。

本作は、コン・リーとタッグを組み、監督の原点に戻った重厚な人間ドラマとなっています。

予告編動画

妻への家路 感想

映画「妻への家路」の感想です。

チャン・イーモウ監督は近年、中国代表という看板を背負ったかのような超大作の監督が続きましたが、本作は、コン・リーと再びタッグを組み、監督の原点に戻った重厚な人間ドラマとなっており、チャン・イーモウ監督の初期の作品が好きな人にとっては、必見の作品であると思います。

デビュー作が20代前半であったコン・リーも、すっかりキャリアを重ね、50代に入ろうとしています。本作の役は実年齢以上を演じることとなっていると思いますが、まだまだその輝きは衰えていません。これからの老齢の役もまだまだ楽しみな女優です。

ルー・イエンシー役を演じるチェン・ダオミンは、マフィアのボスから一般庶民まで幅広く演じられる演技派です。本作でも見事な変身を見せてくれています。

タンタン役を演じるチャン・ホエウェンも注目されます。彼女は北京舞蹈学院在学中に本作の役を得ました。そしてデビュー作である本作でいきなり、マカオ国際映画祭最優秀新人賞を獲得し、台湾の金馬奨最優秀新人賞にノミネートされ、注目を浴びています。

コン・リー、チャン・ツィイーといった若手女優を育て、スターダムに押し上げていったチャン・イーモウ監督ですので、中国の次世代を担う女優という点で、チャン・ホエウェンの存在は注目です。

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