小さいおうちの感想

山田洋二監督の最新作であり、第143回直木賞を受賞した中島京子さんの作品を映画化したとあって、本当に楽しみでした!やはり期待通りの素晴らしい作品で、何と言ってもキャストの豪華さと演技力の高さに大満足です。

小さいおうちの画像

感想

小さいおうちは、山田洋二監督の82回目の監督作品で、第143回直木賞を受賞した中島京子さんの作品を映画化したものです。小さいおうちの舞台は、昭和11年東京の郊外に立つ赤い屋根の一軒家です。この家に女中として働く布宮タキが、小さな家で起きるさまざまな人間模様をつづった一冊のノートが物語の柱になっていきます。

仕えていた家の奥様が、ご主人の同僚に淡い恋心を抱いていたこと、二人が恋仲になってしまったこと、二人を引き合わせるために考えた作戦・・・など、赤い家に隠された秘密が映画が進むにつれて徐々にあかされていくというストーリーです。そして、それを書き留めてから60年後に、タキの親族が発見し、真実が明らかになるのです。昔と今が混ざり合ったユニークな作品になっています。

まず、一番最初の感想として小さいおうちのキャスティングが素晴らしいです!松たか子さんに、吉岡秀俊さん、妻夫木聡さん、倍賞美津子さんなど、脇役に主役級を持ってくるようなキャスティングなんです。見ている最中に、「あ!こんな人も出てるの!」と驚かされることが度々ありました。その中でも、やはり主役の松たか子さんの演技は素晴らしいですね~。安定感抜群です。

誰もが憧れる奥様と、してはいけない恋に揺れ動く感じがものすごく表れていて、見ごたえばっちりでした!私の個人的な感想ですが、ストーリー的には、良くある話ですが、最後見終わった後に「あーこういうことだったのね」と思えるポイントがいくつかあって、映画を観たぞという達成感を味わえる作品だったと思います。

また、ちょっと目立たないけど、タキの若い時を演じた黒木華さんという女優の方の演技も素朴で、とても丁寧で、これからぐんぐん売れてくるぞ~という雰囲気がありました。感想として、小さいおうちのような山田洋二監督の作品って、見ていて疲れないですよね。ストーリーの中で、力を抜くところと入れるところがきちんと分けられているので、メリハリもついて飽きずに最後まで観ることが出来ます。

小さいおうちは昔の描写と、現代の描写が混ざっている映画なのですが、変な違和感がありません。場面転換も本当にすぅっと行くので、さすが山田洋二監督って感じです。また、小さいおうちという映画の中の景色や家の色彩がすごくきれいですし、レトロな感じも何とも可愛くて魅力的でした。
ただ、この小さいおうちという映画は男性よりも、どちらかと言えば女性の方が楽しめるのかなぁという感想を抱きました。小さいおうちは恋人や旦那さんと見に行くよりは、女友達と見に行きたいと思った作品でした。でも、一回見れば後は見なくても大丈夫かなと言う感想を抱きましたので、映画ならもう少しストーリーにメリハリがあってもよかったなぁと感じましたよ。

評価

・総合点
80点/100点
・オススメ度
★★★☆☆
・ストーリー
★★★☆☆
・キャスト
★★★★★
・映像技術
★★☆☆☆
・演出
★★★☆☆
・設定
★★☆☆☆

作品情報

タイトル 小さいおうち
公開日 2014年1月25日
上映時間 136分
区分 邦画
ジャンル ホーム系エンターテイメント
監督 山田洋二
主演 松たか子、黒木華

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