永遠の0の感想

百田直樹のベストセラー小説を映画化した作品です。現代と、戦時中の二つの時代がうまく交わっていますし、決して涙が出るような演出はしていないものの、心にずーんと響くものがありました。

永遠の0の画像

感想

永遠の0は、孫が本当の祖父の真実を知るために、その足跡を辿っていきながら、「海軍一の臆病者」と言われた祖父の真実を解き明かしていくというストーリーです。

永遠の0の魅力は何と言っても、その出演者です。岡田准一、井上真央、三浦春馬などの若手俳優から、夏八木勲などのベテラン俳優までが名を連ねています。岡田さんの演技は、他の作品で見たことがありますが、この永遠の0の中での主人公の岡田さんの演技は、とても純粋なものがありました。
わざと臭くなく、本当に自然体で臨んでいる姿が伝わってきて、観ていて心に入ってくるものがありました。また個人的な感想としては、永遠の0はCG映像がものすごいです!さすが、「ALWAYS三丁目の夕日」を手掛けた監督だけあって、本当に戦時中にタイムスリップしたようなリアルな映像が続きました。

次に、永遠の0という映画の中で特に印象に残ったので、皆さんに感想をお聞き頂きたいというシーンのご紹介です。最後に主人公の宮部さんが、敵艦に突撃するシーンです。突撃するゼロ戦内での主人公演じる岡田さんのアップのカットが特に長いのです。私の感想としては、アップカットを長くすることで、宮部のこれまでの思い出、無念さ、妻子を思う気持ちが蘇ってきて、ぽろぽろと涙が出てきてしまいました。

これは永遠の0を観ての私の正直な感想ですが、私は正直戦時で自ら命を絶たなければいけない方々の気持ちがわかりません。ただ、このシーンのおかげで、出来るだけ理解しようという気持ちが生まれたのは間違いありません。それくらい力強いシーンだったのです。

岡田さん演じる主人公宮部と、井上真央さん演じる宮部の妻とその子供が一緒に過ごす時間がありました。争いのせいで、そんな幸せまで奪われてしまったという宮部の気持ちが、俳優の皆さんの演技でどんどん伝わって来たというのが私の率直な感想です。永遠の0は、是非とも大事な人と観て、当たり前のことに感謝する時間を作るべきだというのが私の感想です。
また、感想として、サザンオールスターズさんが歌う「蛍」が映画の内容にとても合っていて、合わせて感動しました。切なくて、そして力強くて、エンドロールが終わってもずっと聞いていたい気持ちになりました。さすがサザンです!

最後に、永遠の0という映画は、想像以上に感動し、観ていて涙が止まりませんでした。私の周りの方々もボロボロと泣いていましたよ。永遠の0の原作を読んでいなくても十分内容は理解できましたし、何度でも見て生きている事の有難さを再確認したいと思えるような作品です。

評価

・総合点
85点/100点
・オススメ度
★★★★☆
・ストーリー
★★★★☆
・キャスト
★★★★☆
・映像技術
★★★★☆
・演出
★★★☆☆
・設定
★★★☆☆

作品情報

タイトル 永遠の0
公開日 2013年12月21日
上映時間 144分
区分 邦画
ジャンル ヒストリー
監督 山崎 貴
主演 岡田准一

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