「バンクーバーの朝日」あらすじと感想(ネタバレなし)

日系移民たちにより結成された野球チーム「バンクーバー朝日」は、巧みな戦術やフェアプレー精神により、日系移民だけでなく、白人たちも熱狂させる。実在した「バンクーバー朝日」の雄姿を描いた作品。

バンクーバーの朝日

あらすじ

バンクーバーの朝日」のあらすじです。

20世紀初頭、一攫千金の夢を抱いて海を越えカナダにやってきた日系移民たち。しかしそんな彼らを待ち受けていたのは、白人たちによる差別、辛い肉体労働、貧困などの過酷な現実でした。それでも日系移民たちは、苦しい生活を耐え忍び健気に生きていました。

そんな中で、日系移民を励ますために、日系二世が中心となり、バンクーバーを拠点にした野球チーム「バンクーバー朝日」が結成されます。しかし体が小さく非力な彼らは当初、白人チームにまったく歯が立ちませんでした。

そしてある時、チームメイトの一人が、白人選手の挑発に乗り、殴ってしまいます。日系移民たちは、勤めていた会社を辞めさせられるなど窮地に陥ります。それでもバンクーバー朝日の選手たちは活動を再開し、逆境を乗り越えようとします。
チームは、バント、盗塁、ヒットエンドラン、スクイズ、俊敏な補給といった小柄な日本人の特性を活かした戦術を徹底するようになります。するとパワーに勝る白人チームを負かし始めます。更にチームはどんなラフプレーにも抗議しない姿勢を貫きましたので、日系移民たちだけでなく、白人たちにも評価されるようになりました。

戦争が始まる1941年まで活動した「バンクーバー朝日」の雄姿を描いた作品です。

作品概要

「バンクーバーの朝日」の概要をネタバレなしで説明します。

石井監督と妻夫木さんは、4月に公開された「家族の家」に続きタッグを組みます。

映画は第33回バンクーバー国際映画祭・観客賞を受賞しました。

バンクーバー朝日は1914年に結成され、1941年まで活動しました。今年で結成100周年目です。チームは日本遠征をしていますが、内紛などが原因で、あまり成績が良くなかったそうです。また、現在の読売巨人の前身チームである大日本東京野球倶楽部が米国遠征をした際に、バンクーバー朝日と戦っています。戦争が始まると、選手たちは捕虜収容所や強制疎開地に送られチームは解散しましたが、選手たちはその先で野球を続けたそうです。

出演者には、野球経験者が揃っています。亀梨さんは、少年野球の世界大会を経験し、現在もスポーツ番組で、経験を活かしています。上地さんは名門横浜高等学校に所属し、松坂投手とバッテリーを組んだことがあります。勝地涼さんや池松壮涼さんも野球経験者です。また、妻夫木さんも野球の専門家の指導を受け、役作りに励んだそうです。

ロケは、映画の舞台であるカナダのバンクーバーの他、栃木県足利市でも行われました。栃木県の足利市には、広大なセットを組み、当時の日本人街や白人街、野球場を再現したそうです。

予告編動画

感想

「バンクーバーの朝日」の感想です。

差別や排斥運動が行われる中で、日系移民たちがその逆境にどう立ち向かっていくのか、その活躍に周りの人々はどう影響されたのか、また最後はどうなっていくのか楽しみです。カナダだけでなく、アメリカでも日系移民の差別や排斥が行われていましたが、この映画を見て当時のことが分かればいいと思っています。また、差別問題に対しても考えていけたらいいと思います。

スポーツ映画は、映画の中でも特殊なものだと思いますが、期待の若手監督である石井監督がどう描いてくるのか注目したいです。また再びタッグを組むことになった妻夫木さんをどう撮っていくのか気になります。

キャストには、亀梨さんや上地さんなど野球経験者が起用されており、また野球未経験者の妻夫木さんも専門家の指導を受けているということですから、試合のシーンには期待できそうです。また役者チームは、事前に合宿をしているそうですが、チームの連携にも注目です。女優陣も期待の若手女優高畑充希さんや宮崎あおいさんの演技は楽しみです。

栃木県足利市に、再現された当時の日本人街や白人街、野球場などのセットを見るのが楽しみです。また、当時の街並みやファッションを見るのも楽しみにしています。

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